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日記一覧

シリア映画「それでも僕は帰る/シリア・若者たちが求め続けるふるさと」(タラール・テルキ)を見た。2011年に始まった「アラブの春」の波がシリアで波及し、アサド政権打倒の民主化運動が起こった。サッカー選手として活躍していた当時19歳のバセット

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白井聡著『「戦後」の墓碑銘』(金曜日)を読んだ。白井さんには今年2月に友人たちとやっている会で講演いただき、「戦後」を透徹した目でとらえる「知性」を感じ、感激した。この本は『永続敗戦論』出版後に雑誌等に書かれた文章が収められていて、大変興味

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ドイツ映画「顔のないヒトラーたち」(ジュリア・リッチャレッリ)を見た。監督はドイツ在住のイタリア人俳優で映画監督。1958年のフランクフルト、若い検察官ヨハン(アレクサンダー・フェーリング:タランティーノの「イングロリアス・バスターズ」のナ

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内田雅敏著『和解は可能か/日本政府の歴史認識を問う』(岩波ブックレット)を読んだ。今年読んだ100冊目の本だ。この本は、戦後70年を迎え、日本政府の歴史認識を問う。日本政府の歴史認識の推移を振り返り、村山談話の到達点を押さえ、村山談話は「戦

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六車由実著『介護民俗学へようこそ!/「すまいるほーむ」の物語(新潮社)』を読んだ。前著『驚きの介護民俗学』(医学書院)は「介護でこのような民俗学的アプローチができるのか!」とまさに驚きだった。前著の時は特別養護老人ホームという大規模施設にお

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内田樹さんの新刊本の『困難な成熟』(夜間飛行)を読んだ。メールマガジンの編集者からの問い、「労働とはなにか?」「貨幣とはなにか?」「会社とはなにか?」「贈り物とはなにか?」等の原理的な問いへの答えの集成である。いつもながら実におもしろい本だ

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津野海太郎著『花森安治伝/日本の暮らしをかえた男』(新潮社)を読んだ。この本は同著者の『百歳までの読書術』(本の雑誌社)を読んだ後、読んで見たいと思い、図書館で借りて読んだ。昨年の春頃には中澤晶子さんの児童文学の本を借りるため、図書館をよく

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イタリア映画「カプチーノはお熱いうちに」(フェルザン・オズペテク)を見た。南イタリアの美しい町・レッチェのカフェで働くエレナは(多分南部のシチリアかどこか出身の)アントニオと出会う。最初は外国人嫌いで粗野なアントニオを嫌ったが、やがて惹かれ

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井上章一著『京都ぎらい』(朝日新書)を読んだ。京都(烏丸)の本屋で見つけた「京都ぎらい」の本だ。洛外に生まれた著者は、大学生の頃に洛中の旧家生まれの著述家に「ええか君、嵯峨は京都とちがうんやで・・・」とさげすまれた。その経験以降、洛中の京都

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津野海太郎著『百歳までの読書術』(本の雑誌社)を読んだ。著者のことは以前、季刊雑誌「本とコンピュータ」の編集長の時の文章で知っていたので、この本を店頭で見かけた時、購入して、一気に読んだ。ほんとうにおもしろい本だった。著者は76歳。「『百歳

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