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日記一覧

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(J.J.エイブラムス)を見た。1977年に公開された「スター・ウォーズ」は「エピソード4〜6」「エピソード1〜3」と6本がジョージ・ルーカスによって作られた壮大な物語であり、映画を見る人々を魅了してきた。

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四方田犬彦・李鳳宇著『民族でも国家でもなく/北朝鮮・ヘイトスピーチ・映画』(平凡社)を読んだ。私の好きな映画論・映画批評家四方田犬彦と在日朝鮮人2世の映画制作者李鳳宇(リ・ボンウ)との対談集で、国籍、ヘイトスピーチ、北朝鮮、映画についての討

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香山リカ著『がちナショナリズム/「愛国者」たちの不安の正体』(ちくま新書)を読んだ。精神科医香山リカさんの現代ナショナリズム分析で、興味深い本だった。「2002年においてはやや表層的なファッションとしての『ぷちナショナリズム』だったものが、

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「母と暮らせば」(山田洋次)を見た。故井上ひさしの脚本による芝居「父と暮らせば」、その映画化「父と暮らせば」(黒木和雄:宮沢りえ、原田芳雄の演技がすばらしかった。)があるが、その井上ひさしが生前、長崎を舞台にした「母と暮らせば」を作りたいと

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三井美奈著『イスラム化するヨーロッパ』(新潮新書)を読んだ。著者は2011年〜15年に読売新聞パリ支局長だった人で、パリで起きたテロであるシャルリー・エブド事件を直接取材し、帰国後に再び起こったパリ同時多発テロの情報にも近接したところにいた

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豊下楢彦著『昭和天皇の戦後日本/<憲法・安保体制>にいたる道』(岩波書店)を読んだ。日本の敗戦によって天皇制の存続が危ぶまれる危機に直面して、昭和天皇はどのように動き、天皇制の存続を図ろうとしたのか明らかにした本だった。冷戦の進行のなかでマ

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「母と暮らせば」(山田洋次)を見るか、「007 スペクター」(サム・メンデス)を見るか迷ったが、結局「007 スペクター」を見た。ダニエル・クレイグのジェームス・ボンドの四作目で、前作の「007 スカイフォール」がめちゃくちゃおもしろかった

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「図書館戦争 THE LAST MISSION」(佐藤信介)を見た。人気の有川浩(男性と思っていたが女性だった)著『図書館戦争』シリーズの映画化で、2作目らしい。近未来の日本。国家による思想検閲やメディア規制が横行する社会、図書館の本にも焚書が横行。検閲に

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ズベトラーナ・アレクシエービッチ著(松本妙子訳)『チェルノブイリの祈り/未来の物語』(岩波現代文庫)を読んだ。この本は1911年3・11原発事故の直後に岩波現代文庫に入り、刊行(再刊)されて、買っていたが、話が重そうで読めずに置いていて、忘

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『広島第二県女二年西組/原爆で死んだ級友たち』の著者関千枝子さんから手紙をいただき、この作品が大阪の劇団で朗読劇として上演されることを知った。「実はこのシナリオは三十年前、私が書いたもので、三十年間そのままおかれていたのです。敗戦七十年のこ

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三谷幸喜著『三谷幸喜のありふれた生活13 仕事の虫』(朝日新聞出版)を読んだ。三谷幸喜の映画「ギャラクシー街道」を見て、彼のエッセー・シリーズの13冊目であるこの本を読んだ。朝日新聞夕刊連載の2013年8月から14年の10月までのもので、私

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「ギャラクシー街道」(三谷幸喜)を見た。西暦2265年。太陽系、第5惑星(木星)と第6惑星(土星)の間に浮かぶスペースコロニー「うず潮」。そのうず潮と地球を結ぶ幹線道路(ルート24666)を「ギャラクシー街道」と呼んだ。その街道にひっそりと

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近藤誠著『「余命3カ月」のウソ』(ベスト新書)を読んだ。家族に癌患者がおり、必要があって読んだ。近藤誠氏は「癌放置医療」で知られる医者だ。癌には生命に関係しない「がんもどき」と生命に関わる「固形がん」の2種類があること、前者は摘出手術は必要

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吉田簑助著『頭巾をかぶって五十年/文楽に生きて』(淡交社)を読んだ。私は互助組合の鑑賞で安くチケットが入るので、文楽は毎公演見ている。最近、高齢の大夫、技芸員の重鎮の方が引退や亡くなったりされている。高齢でなお素晴らしい芸を見せていただける

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佐藤美由紀著『世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉』(双葉社)を読んだ。すこし前にインターネットで2012年のリオ・デ・ジャネイロでの「持続可能な開発会議」でのウルグアイ大統領ホセ・ムヒカのスピーチを知り、感動したことがあった。詳し

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先に水木しげる・荒俣宏著『戦争と読書/水木しげる出征前手記』(角川新書)を読んだので、この機会に水木しげるの「自伝」と「戦記」を読んでおこうと思った。読んだ水木しげるの「自伝」は『ねぼけ人生』(筑摩文庫)、「戦記」はマンガ『総員玉砕せよ!』

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矢部宏治著『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(集英社)を読んだ。この本を白井聡さんが『「戦後」の墓碑銘』(金曜日)で次のように高く評価している。「著者の矢部氏は、(中略)『戦後再発見』双書(創元社)の仕掛け人の編集者である

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水木しげる・荒俣宏著『戦争と読書/水木しげる出征前手記』(角川新書)を読んだ。水木しげるは出征前に手記を書いていて、今回それが発見され、本になった。その手記に関して、作家の荒俣宏が解説を書いている。荒俣は学生時代に水木に弟子入りし、水木のた

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「天皇と軍隊」(渡辺謙一)を見た。2009年にフランス及びドイツのテレビ向けのドキュメンタリーで放映された作品だ。敗戦で終わり冷戦で始まった「戦後」の分水嶺に「天皇」と「広島」がある(映画のパンフレットでの監督の言葉)というモチーフから「戦

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横田増生著『仁義なき宅配/ヤマトvs佐川vs日本郵便vsアマゾン』(小学館)を読んだ。宅急便の「ヤマトvs佐川vs日本郵便vsアマゾン」の苛烈な競争(佐川、ヤマトのが先頭を争い、3位のに日本郵便がそれを追い上げる)の実態を詳細に分析する本だ。また、著者

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シリア映画「それでも僕は帰る/シリア・若者たちが求め続けるふるさと」(タラール・テルキ)を見た。2011年に始まった「アラブの春」の波がシリアで波及し、アサド政権打倒の民主化運動が起こった。サッカー選手として活躍していた当時19歳のバセット

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白井聡著『「戦後」の墓碑銘』(金曜日)を読んだ。白井さんには今年2月に友人たちとやっている会で講演いただき、「戦後」を透徹した目でとらえる「知性」を感じ、感激した。この本は『永続敗戦論』出版後に雑誌等に書かれた文章が収められていて、大変興味

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ドイツ映画「顔のないヒトラーたち」(ジュリア・リッチャレッリ)を見た。監督はドイツ在住のイタリア人俳優で映画監督。1958年のフランクフルト、若い検察官ヨハン(アレクサンダー・フェーリング:タランティーノの「イングロリアス・バスターズ」のナ

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内田雅敏著『和解は可能か/日本政府の歴史認識を問う』(岩波ブックレット)を読んだ。今年読んだ100冊目の本だ。この本は、戦後70年を迎え、日本政府の歴史認識を問う。日本政府の歴史認識の推移を振り返り、村山談話の到達点を押さえ、村山談話は「戦

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六車由実著『介護民俗学へようこそ!/「すまいるほーむ」の物語(新潮社)』を読んだ。前著『驚きの介護民俗学』(医学書院)は「介護でこのような民俗学的アプローチができるのか!」とまさに驚きだった。前著の時は特別養護老人ホームという大規模施設にお

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内田樹さんの新刊本の『困難な成熟』(夜間飛行)を読んだ。メールマガジンの編集者からの問い、「労働とはなにか?」「貨幣とはなにか?」「会社とはなにか?」「贈り物とはなにか?」等の原理的な問いへの答えの集成である。いつもながら実におもしろい本だ

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津野海太郎著『花森安治伝/日本の暮らしをかえた男』(新潮社)を読んだ。この本は同著者の『百歳までの読書術』(本の雑誌社)を読んだ後、読んで見たいと思い、図書館で借りて読んだ。昨年の春頃には中澤晶子さんの児童文学の本を借りるため、図書館をよく

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イタリア映画「カプチーノはお熱いうちに」(フェルザン・オズペテク)を見た。南イタリアの美しい町・レッチェのカフェで働くエレナは(多分南部のシチリアかどこか出身の)アントニオと出会う。最初は外国人嫌いで粗野なアントニオを嫌ったが、やがて惹かれ

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井上章一著『京都ぎらい』(朝日新書)を読んだ。京都(烏丸)の本屋で見つけた「京都ぎらい」の本だ。洛外に生まれた著者は、大学生の頃に洛中の旧家生まれの著述家に「ええか君、嵯峨は京都とちがうんやで・・・」とさげすまれた。その経験以降、洛中の京都

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津野海太郎著『百歳までの読書術』(本の雑誌社)を読んだ。著者のことは以前、季刊雑誌「本とコンピュータ」の編集長の時の文章で知っていたので、この本を店頭で見かけた時、購入して、一気に読んだ。ほんとうにおもしろい本だった。著者は76歳。「『百歳

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