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日記一覧

前回に引き続き富士正晴著『往生記』(創樹社)、『贋・海賊の歌/富士正晴評論集』の富士正晴の戦争文学及び戦後意識に関する箇所を読んだ。『往生記』には、「しがんたれ」「徴用老人列伝」「洞窟の中の満月」(「素直な奴」は『帝国陸軍に於ける学習・序』

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士正晴著『帝国陸軍に於ける学習・序』(六興出版)を読んだ。私の散歩道に「富士正晴記念館」(茨木市立中央図書館に併設)がある。少し前より富士正晴の戦争文学が気になりだした。記念館に展示されている書籍のなかに『帝国陸軍に於ける学習・序』があるこ

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浜矩子著『国民なき経済成長/脱・アホノミクスのすすめ』(角川新書)を読んだ。浜さんのアベノミクス批判の新刊だ。アベノミクスの狂いは随所にあらわれていると明快に批判する。まずアベノミクスのシナリオの狂いの分析、続いて日本経済の現状分析、アベノ

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冷泉彰彦著『「反米」日本の正体』(文春新書)を読んだ。これまで何度か著者の本を書店で買うかどうか迷ったが、買わなかった。今回はこの本のタイトルに引かれて買って、読んだ。著者は日米の戦後史、日米同盟関係に「ねじれ」があると言う。第1章の冒頭で

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マイケル・パターソン著(角敦子訳)『エニグマコードを解読せよ/新証言にみる天才たちのドラマ』を読んだ。第2次世界大戦の勝利に重要な役割を果たした連合国側イギリスの暗号解読機関「フレッチリー・パーク」と暗号解読者たちの活躍を膨大な証言・回想を

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今井美沙子著『めだかの列島』(筑摩書房)を読んだ。先に読んだ『家族のスケッチ』が昭和30年代(1950年代後半、高度経済成長前の時代)の長崎県五島福栄に生きる父母と子どもたち(著者の家族)を描いた児童文学で、『メダカの列島』はその時代の五島

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「バードマン/(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)を見た。今年のアカデミー賞(作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞)を総なめした映画で、監督はアメリカへ進出したメキシコ組のひとり、あの「21グラム」「バベル」

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今井美沙子著『家族のスケッチ/五島福江新栄町』(ドン・ボスコ社)を読んだ。児童文学の本だ。実は今井美沙子さんは知らなかったのだが、和歌山の友人にこの本を教えてもらった。彼はこの本に私が調べている「1950年代の靖国神社遺児参拝」に関わるもの

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飯野亮一著『居酒屋の誕生/江戸の呑みだおれ文化』(ちくま学芸文庫)を読んだ。文庫本のための書き下ろしで、江戸時代の江戸における居酒屋の誕生、江戸の呑みだおれ文化についての大変おもしろい本だった。呑んべいは勿論、お酒の飲めない方も楽しめます。

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土田美登世著『やきとりと日本人/屋台から星付きまで』(光文社新書)を読んだ。ちょっと気分転換で、私の文化志向の読書だ。やきとりをめぐる文化史から名店めぐりまである実におもしろい本だった。本書によるとやきとりが日本中に広がったのは江戸時代末期

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「イミテーション・ゲーム/エノグマと天才数学者の秘密」(モルテン・ティルドゥム)を見た。第二次世界大戦中のイギリス、ドイツ軍の暗号機エノグマの暗号を解読するという政府の秘密任務にアラン・チューリングは就く。その暗号解読までの過程が実におもし

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植木千可子著『平和のための戦争論/集団自衛権は何をもたらすのか?』(ちくま新書)を読んだ。集団自衛権の行使の容認という時代に入り、いったい今後日本はどうなるのか不安なのでこの本を手に取った。著者は「集団自衛権の行使を容認する必要がある活動も

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本とその周辺
2015年04月02日17:12

1)1月17日に妻が転倒し、右膝骨折で緊急入院し、右膝に2本の金属を入れる手術をしました。これは直ぐには歩けるようにならないだろうと考え、さあ〜大変と大慌て。退院後と自宅での生活を考え、介護制度の申請をはじめましたら、外科病院の医者がカンカ

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今販売中の「現代思想4月号」(特集・教育クライシス)、「現代思想4月臨時増刊号」(総特集・菅原文太 反骨の肖像)がおもしろい!「現代思想4月号」(特集・教育クライシス)は毎年春に出る教育特集号だが、私は心待ちにしている。それはその特集にかな

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小栗竹子著『愛別離苦/靖国の妻の歩み』(径書房)を読んだ。先に読んだ『戦後の生を紡ぐ/愛別離苦を超えて』(一葉社)の前に出された本で、小栗さんの最初の本だ。大阪府立中央図書館から地元の図書館に取り寄せてもらった。はじめてのことだった。戦病死

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