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日記一覧

浜矩子著『”スカノミクス”に蝕まれる日本経済』(青春新書)を読んだ。菅総理大臣が選出された時、新聞で浜さんが、菅首相の経済政策を”スカノミクス”と評されていたのを見て、「うまいネーミング」だなと感心した。その”スカノミクス”批判を全面展開し

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山中恒著『昔ガヨカッタハズガナイ/ボクラ少国民のトラウマ』(勁草書房、2011年)を読んだ。1993年の初版本に1点の増補をしたものだ。「ボクラ少国民」シリーズの作業を終わった著者が、戦時下の被少国民体験を問い続け、あの時代の気分が充満する

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続いてブレイディみかこ著『女たちのテロル』(岩波書店)を読んだ。朴烈とともに大逆罪を適用された金子文子、女性参政権を求めて戦ったイギリスのサフラジェットであるエミリー・デイヴィソン、スコットランド生まれの革命家で、1916年のアイルランドの

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ブレイディみかこ著『花の命はノー・フューチャー』(ちくま文庫)を読んだ。この本は図書館から借りたもので、ブレイディみかこの初期作品で、以前から読んでみたいと思っていた。文庫本では、半分以上が増補、書き下ろしで、楽しめる。丁度、書かねばならな

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 山中恒を読んでいる。山中恒著『戦中教育の裏窓/子どもが<少国民>といわれたころ』(勁草書房、1979年)を読んだ。この本は40年前に買ったもので、読まずに置いていた。この本が発行された頃、山中恒の<少国民シリーズ>が刊行されていて、注目し

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新コロナの患者数が少し減ってきたので(油断できないが)、久しぶりに京都に出て、イタリア映画「ワン・モア・ライフ!」(ダニエーレ・ルケッティ、原題は「Momenti di Trascurable Felicida」取るにたりない幸福の瞬間)を見た。勝って気ままに生きてきた

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山中恒著『戦時児童文学論/小川未明、浜田広介、坪田譲治に沿って』(大月書店、2010年)を読んだ。この本は10年前に買ったものだ。現在、山中恒の「少国民シリーズ」、「少国民ノート」(後者は先日入手)を参照し始めた関係上、この本を取り出して読

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山中恒著『教えの庭に/ボクラ少国民外伝』(辺境社、1995年)を読んだ。山中恒は1931年生まれだから90歳になる。戦前の尋常小学校、国民学校、旧制中学校、敗戦、新制高校と教育課程の進行と日本の戦争体制の進行とが重なりあった時代を生きた。こ

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一ノ瀬俊也著『東條英機/「独裁者」を演じた男』(文春新書)を読んだ。著者の本は、私が戦後の靖国遺児参拝について調べ始めた時、唯一の先行研究で、参考にした関係上、そのアジア太平洋戦争関係のものはあらかた読んでいる。今回の『東條英機』は「 本書

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