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日記一覧

松竹メロドラマの系譜の4回目。本日で見るのは終了。特集上映はまだ続いているが。「風の視線」(川頭義郎、1963年)を見た。松本清張原作で、清張自身がカメオ出演していると知り、見ようと思った。清張の演技はなかなかはまっていた。前半は清張原作の

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「すばらしき世界」(西川和美)を見た。西川監督は社会派の是枝裕和監督のスタッフだった人で、テレビで是枝監督を「師匠」と読んでいたので、近くのシネコンまで走った。この監督の映画は「ディアドクター」があることは知っていたが、1本も見てなかった。

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山中恒著『ボクラ少国民と戦争応援歌』(クリエイティブ21,1997年)を読んだ。先に書いたように友人が中古品で入手し、送ってくれた本だ。僕は1970年代は小学校の教員をしていたが、当時山中恒の児童よみもの作品が人気で(『あばれはっちゃく』『

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メロドラマの系譜の3回目だ。「死者との結婚」(高橋治、1960)を見た。松竹ヌーベルバーグの嚆矢となったサスペンスドラマ。夜の瀬戸内を行く一双の船。海難事故で女同志が入れ変わる。主人公は小山明子と渡辺文雄。後に大島渚の「少年」等で欠けてはな

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藤原和樹著『朝鮮戦争を戦った日本人』(NHK出版)を読んだ。朝鮮戦争に日本人が参戦し、死者も出ていた秘せられた事実を執拗に究明したドキュメントである。(NHKスペシャルで放映されたものを書きあらためたものだ。)アメリカ軍の極秘尋問記録で明ら

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「集金旅行」(中村登、1957年)を見た。急死した家主にかわり男女(佐田啓二、岡田茉莉子)が家賃の取り立てに出かけるロードムービー。行く先は岩国、山口、萩、徳島など。観光映画の嚆矢かも。メロドラマのパロディ。原作は井伏鱒二でユーモアあふれる

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「帰郷」(大庭秀雄、1950年)を見た。大阪の九条にあるシネ・ヌーボは市民が作った映画館で、私は株主で、株主の友人もらった招待券も含めて今月中に使わねばならない。丁度「松竹メロドラマの系譜」という特集をやっており、コロナ禍であるが、出かける

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ブレイディみかこ著『子どもたちの階級闘争/ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)を読んだ。この本は去年の夏頃に図書館で予約した本で、忘れた頃にまわってきた。さてブレイディみかこの本は何冊読んだかとチェックしたら、7冊目だった。

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韓国映画「KCIA 南山の部長たち」(ウ・ミンホ)を見た。1979年10月26日、韓国の中央情報部(KCIA)部長キム・ギュヒョンがパク・チョンヒ大統領を暗殺した事件を描いた「実話に基づいたフィクション」である。キム部長に韓国の大スター、イ・ビョン

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福間良明著『戦後日本、記憶の力学/「継承という断絶」と無難さの政治学』(作品社)を読んだ。福間良明さんの本はその多くを読んできたが、この本は私の関心と重なり、大変興味深かった。現代社会の戦争に関する記憶はどのように形成され、今日の認識にいた

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「やくざと家族」(藤井道人)を見た。現代社会は「やくざ」が徹底的に排除されるマル暴の時代だ。このことに関しては、東海テレビのドキュメンタリー映画で描くところだ。ところでこの映画は評判になった「新聞記者」の藤井道人監督の新作だ。「新聞記者」は

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