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日記一覧

内田樹・姜尚中著『世界「最終」戦争論/近代の終焉を超えて』(集英社新書)を読んだ。現在の世界と日本の状況を実に鋭くとらえた問題提起のある対談だった。対談は内田さんの「あとがき」にあるように「これまで誰にも話したことがなかった話。姜さんが前に

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遠藤美幸著『「戦争体験」を受け継ぐということ/ビルマルート拉孟全滅戦の生存者を尋ね歩いて』(高文研)を読んだ。この本は友人より教えられてアマゾンで購入した。「ビルマルート」を遮断するため、1942年5月、日本軍は中国雲南省西部の軍事拠点・拉

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book『EU消滅』(浜矩子)
2016年06月22日10:43

浜矩子著『EU消滅/ドイツが世界を滅ぼす?』(朝日新聞出版)を読んだ。この本は昨年末に出たものだが、まだ読んでいなかった。明日、イギリスがEUに残留するか、離脱するかの国民投票があるので、今のうちに読んでおこうと思った。EUの誕生を「ベルリンの壁

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「10 クローバーフィールド・レーン」(ダン・トラクテンバーグ)を見た。密室監禁ものだ。主演がメアリー・エリザベス・ウィンステッド(タランティーノの「デス・ブルーフ in グラインドハウス」)であるから、おもしろいかなと期待したが、最後がSFにな

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山田清吉著『武漢兵站/支那派遣軍慰安係長の手記』(図書出版社、1978年12月刊)を読んだ。この本はスペイン講座を受講しているアジア図書館にあり、借りた。なぜこの本が気になったかというと、私の父が死んだ場所と時期がこの本の扱っているそれと同

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砂川浩慶著『官邸とテレビ』(集英社新書)を読んだ。安倍政権(官邸)・自民党は様々なやり方でテレビのニュース報道に圧力・統制を加えてきた。直近の話では、「報道ステーション」の古舘伊知朗さん、「NEWS23」の岸井成格さん、「クローズアップ現代

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浜矩子著『アホノミクス完全崩壊に備えよ』(角川新書)を読んだ。浜さんの新刊書だ。2016年の念頭から導入された日本銀行の「マイナス金利政策」は人々に地下経済行動を呼び起こしているという。これまでもほとんど0に近い預貯金の利子だったものが、さ

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浜矩子他著『希望への陰謀/時代の毒をどう抜き取るか』(現代書館)を読んだ。安保法制に続き憲法改正を目論む安倍政権の「毒」が政治・経済・社会に蔓延している。この本は、浜矩子(国際経済)さんを中心に政治・経済・労働・ジャーナリズム・教育など各分

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矢部宏治著『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』(集英社インターナショナル)を読んだ。前著『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないか』(集英社インターナショナル)に続き、日米関係の「秘密」を解き明かす、前著以上に興味深い本だっ

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太田昌国著『<脱・国家>状況論/抵抗のメモランダム 2012−2015』(現代企画室)を読んだ。太田昌国さんが、2012〜2015にかけて書かれた政治批評集である。安倍政権再登板以降と重なる時期の日本内外の状況を、鋭くかつ沈着に見つめ、「国

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平田オリザ著『下り坂をそろそろと下りる』(講談社現代新書)を読んだ。この本は「週刊現代」での著者と内田樹の同名タイトルの対談で知った。平田オリザは劇作家で演出家、ワークショップ方法論で全国各地で演劇を作る活動をしている。現在の日本は、「下り

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