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日記一覧

大塚英志著『大政翼賛会のメディアミックス/「翼賛一家」と参加するファシズム』(平凡社)を読んだ。戦時下に「翼賛一家」というまんががあった。このマンガは大政翼賛会が主導し、多くの新聞、雑誌、単行本、レコード、ラジオドラマ、小説とまたがって展開

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西牟田靖著『本で床は抜けるのか』(中公文庫)を読んだ。この本は友人が送ってくれた「通信」に紹介があったので、アマゾンで注文した。著者はノンフィクション作家で国境の島々をテーマにした作品で知られ、私も何冊か持っている。著者の集めた本で床が抜け

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中島和孝著『花鳥風月』(読売タイムス)を読んだ。中島さんは近所でギャラリーを営んでおられて、親しくさせてもらっている。これは画文集で、出会った時にいただいた。非常に味わいのある絵と書と文章からなり、私は好きだ。最初の「妻と娘と、山茱萸(さん

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田中伸尚著『ドキュメント昭和天皇8/象徴』(緑風出版)を読んだ。この巻は2年前のアマゾンで購入して、ぜひ読もうと考えていたが、なかなか読み切れなくて、置いたままだったが、読み切れた。「天皇裕仁の戦後最大の目的は、いわゆる「国体」の護持と自ら

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「運び屋」(主演・監督 クリント・イーストウッド)を見た。伝説の麻薬「運び屋」を描いたイーストウッドの新作だ。イーストウッドの主演は「グラン・トリノ」以来だ。イーストウッドは現在88歳で、撮影時87歳、実在の運び屋のモデルも逮捕時87歳だっ

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メキシコア映画「ローマ」(アルフォンソ・キュアロン)を見た。今年のアカデミー賞の監督賞等を取った作品だ。1970年代のメキシコ・シティーの上流家庭の住み込みの若い家政婦を中心に主人家族との関係を白黒画面とモノトーンで描いたなかなか味わいのあ

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野本一平著『宮城与徳/移民青年画家の光と影』(沖縄タイムス社)を読んだ。この本は私がスペイン語を習っているアジア図書館で借りたものだ。この本は戦前のスパイ事件であるゾルゲ事件に関与した沖縄出身の青年画家・宮城与徳の生涯を描いた正伝である。沖

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イタリア映画「ナポリの隣人」(ジャンニ・アメリオ))を見た。ナポリのアパートに独り暮らす元弁護士ロレンツォと、母の死をきっかけに父と不仲になった娘エレナ。だが、父の隣家の家族に起きた予期せぬ事件をきっかけに、その関係を見つめなおすことになる

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原武史と三浦しをんの対談『皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。』(角川書店)を読んだ。時期が時期だけにまたぞろ「皇室ヨイショ本」ではないかと、「ブルータス お前もか!」とならないかと不安があったが、歴史家原武史・小説家三浦しをんが好きなので買っ

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書店の店頭で見つけた中脇初枝著『神の島のこどもたち』(講談社)を読んだ。復帰前の沖永良部島を舞台に自然豊かな島の生活と青年たちの青春を復帰運動をからめて描いた魅力的な小説だった。それも復帰運動のネガティブな面もしっかり描きこんでいる。著者は

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続いてフランス映画「アタラント号」(ジャン・ヴィゴ、1934年)を見た。ジャン・ヴィゴの生涯4作品の最後の作品だ。最初はちょっとうつらうつらしたが、途中からおもしろくなった。艀船アトラント号の船長のジャンとジュリェット夫婦は新婚早々だ。パリ

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原田マハ著『常設展示室』(新潮社)を読んだ。私は原田マハの絵を素材にした人間ドラマが好きだ。今回は6編の短編がなとまってすてきなアンサンブルをなしている。扱われる絵は、ピカソの青の時代の「盲人の食事」、フェルメールの「デルフトの眺望」、ラフ

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フランス映画「新学期 操行ゼロ」(ジャン・ヴィゴ)他短編2本「ニースについて」「競泳選手ジャン・ダリス」を見た。ジャン・ヴィゴは1934年に夭折したフランスの映画監督で、その作品はトリュフォー等のヌーベルバーグの監督にリスペクトされた。私は

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