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日記一覧

大きめの仕事のめどがついたので、「パッセンジャー」(モルテン・ティルドゥム)を見てきた。予告編を見て、ちょっと気になっていた映画で、惑星への移住計画で地球を後にした宇宙船を舞台にして、冬眠ボッドで眠るジムがひとり早く目覚めたところから始まる

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「キングコング 髑髏島の巨神」(ジョーダン・ボート=ロバーツ)を見た。時代はベトバム戦争の末期、南海の髑髏島でキングコングが大暴れする(ただし都会編であるニューヨーク編はない)という、「キングコング」の定型を踏まえた映画でおもしろかった。(

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マーティン・ファクラー著『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』(双葉新書)を読んだ。著者はニューヨーク・タイムズ東京支局長で、2011年の3・11東北大震災時に日本の新聞記者がまだ現地取材に入っていない段階で果敢に取り組み、その過程で政府当

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アーサー・ビナード作、スズキコージ画『ドームがたり 未来への記憶』(玉川大学出版会)を読んだ。広島でこの本が出ていることを知ったが、買いそびれて、本屋から取り寄せた。アーサー・ビナードの本は以前にベンシャーン絵、アーサー・ビナード構成・文『

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「私はダニエル・ブレイク」(ケン・ローチ)を見た。イギリス映画を代表するケン・ローチ、80歳の作品である。妻に先立たれ、ひとり暮らしの初老のダニエル・ブレイクは病気で医師から仕事を止められ、国から雇用手当を受けていたが、就労可能とされ、手当

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峠三吉著『原爆詩集』(岩波文庫)を読んだ。『原爆詩集』が岩波新書に入ったことは今月初めに広島で知った。何でまた「今頃」と思ったが、日本の「良識」とはその程度か。広島でパネリストとしての発言を聞いたアーサー・ビナードさんが文庫本の解説「日本語

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金成隆一著『ルポ・トランプ王国/もう一つのアメリカを行く』(岩波文庫)を読んだ。朝日新聞のニューヨーク特派員である著者が昨年のアメリカ大統領選挙期間中に五大湖周辺の5州の通称「ラストベルト」(さびついた工業地帯)を中心に、なぜこの地帯の人々

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一ノ瀬俊也著『旅順と南京/日中五十年戦争の起源』(文春文庫)を読んだ。この本は以前から持っていたのだが、読めていなかった。前々回に読んだ『南京事件を調査せよ』(清水潔)の参考文献に出ていたので、取り出して読んだ。日清戦争時の兵士の日記『征清

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「世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方」(ファイト・ヘルマー)を見た。やんちゃな4歳児たちが騒動を巻き起こすドイツ映画だった。一風変わった高齢者たちが厄介払いで老人ホームに入れられてしまい、遊び相手を奪われた子供たちが彼らを救い出そうと、

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写真:島田興生、文:羽生田有紀『ふるさとにかえりたい/リミヨおばあちゃんとヒバクの島』(子どもの未来社)を読んだ。4日から5日は広島で、「ひろしまとふくしまを結ぶ」をテーマにした「3・11から6年、いま広島と出会い直す」というシンポジウムに

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清水潔著『「南京事件」を調査せよ』(文藝春秋社)を読んだ。この本を知ったのは、「週刊現代」の「リレー読書日記」の堀川惠子さんの書評だった。同書を書店で手に取っていたのだが、「トンデモ本?」と思ってしまい、買わなかった。堀川さんの書評で真摯な

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井口武夫著『開戦神話/対米通告を遅らせたのは誰か』(中公文庫)を読んだ。この本は加藤陽子著『戦争まで/歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版)で知った。アメリカへの開戦通告がなぜ遅れたか、遅らせたのはだれかを究明した実に興味深い本だった。

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