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日記一覧

田中伸尚著『ドキュメント昭和天皇3 崩壊』(緑風出版)を読んだ。このシリーズの4冊目だ。緒戦の勝利に酔う1942年の正月から始まり、つかの間の勝利も海軍のミッドウェー海戦の大敗で暗転し、崩壊まで坂道を転がるように突き進む。この巻はその詳細な

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大塚英志著『感情天皇論』(ちくま新書)を読んだ。大塚英志はまんが原作者、文芸批評家であり、著者の若い頃の本(おたく文学論等)はよく読んだものだ。私がこの本(天皇制を正面から論じている)に興味を持ったのは、第1章に「他者としての天皇(投石少年

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原武史著焉『平成の終焉/退位と天皇・皇后』(岩波新書、19年3月刊)を読んだ。「序論」で、学術書なので「敬語はいっさい用いず、陛下や殿下といった敬称も用いません。」、明治天皇、大正天皇、昭和天皇や昭憲皇太后等の死後に贈られた諡号(しごう)は

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近場でストレス解消できる映画がないかと探したら、長期間上映している映画「ボヘミアン・ラプソディ」(ブライアン・シンガー)があったので見た。伝説的ロックバンド「クイーン」のボーカリスト・フレディ・マーキュリーを主人公とする音楽映画で、「ボヘミ

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落ち込む訳があって、読書が滞っていたが、再開する。吉見俊哉編『平成史講義』(ちくま新書)を読んだ。この本は吉見俊哉編で9人の筆者によって書かれている。構成は、昭和の終焉(吉見俊哉)、「改革」の帰結(野中尚人)、官僚制・自治制の閉塞(金井利之

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岡崎勝著『「平成」の子育てはなぜ難しかったのか。』(ジャパンマシニスト社)を読んだ。岡崎さんは小学校教員で、現場感覚を基本にして、現在の教育事象を論理的に解明し、アクチュアルでかつ根源的にとらえた教育論を書いてこられた方で、私はこれまでその

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太田昌国著『さらば!検索サイト/太田昌国のぐるっと世界案内』(現代書館)を読んだ。太田昌国さんはラテンアメリカ関係の本の出版社(現代企画室)の編集人である。私はラテンアメリカに興味があり、太田さんの著書を読んできた。また太田さんの講演も非常

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アメリカ映画「バイス」(アダム・マッケイ)を見た。「バイス」とは副大統領のことで、「悪徳」とか「邪悪」という意味もこめられているとのことだ。この映画では、ディック・チェイニー(クリスチャン・ベール)がそれであり、妻リン・チェイニー(エイミー

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