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日記一覧

梯久美子著『原民喜/死と愛と孤独の肖像』(岩波新書)を読んだ。原民喜と言えば被爆当時の広島の状況を抑制された筆致で描いた『夏の花』で知られているが、その原民喜の生い立ちと『夏の花』を書くまでの経過、原が戦後鉄道自殺で亡くなるまでの過程を描い

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「ゲッペルスと私」(クリスティアン・クレーネス他3名の共同監督)をやっと見ることができた。ゲッペルスの秘書だったブルンヒルデ・ポムゼル(撮影時103歳)へのナチ時代の記憶、とくにゲッペルスの秘書としての体験を辿るドキュメンタリーだった。実に

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工藤律子著『マラス/暴力に支配される少年たち』(集英社)を読んだ。中米三ヶ国(ガアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア)に広がり、猖獗を極める暴力団組織の「マラス」について、主にホンジュラスの二大スラム(首都テグシガルパ、サン・ベドロ・スーラ)

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木村裕主著『ムッソリーニを逮捕せよ』に続いて、その続編『誰がムッソリーニを処刑したか/イタリア・パルティザン秘史』(講談社)を読んだ。この本はムッソリーニの処刑にいたるイタリア現代史の中のもっとも凄惨な反ナチ・ファシズムのパルティザン戦争の

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木村裕主著『ムッソリーニを逮捕せよ』(講談社文庫)を読んだ。この本は井上章一さんの『日本の醜さについて/都市とエゴイズム』(幻冬舎新書)で知り、アマゾンで買って読んだ。この本は「第二次世界大戦中、『イタリアとその国民にとって、この戦争は何の

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「未来のミライ」(細田守)を見た。細田守のアニメ映画、「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」はすべて見ている。(ただし「時をかける少女」はDVDで)。細田は毎回「家族」を描いているが、今回は主人公(く

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武田徹著『なぜアマゾンは1円で本が売れるのか/ネット時代のメディア戦争』(新潮新書)を読んだ。この本は昨年の1月に出た時に買って、読み始めていたが、止まっていた。メインのタイトルは客寄せ的タイトルで、アマゾンの話はあまり出て来ない。サブタイ

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