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日記一覧

原田マハ著『アノニム』(角川書店)を読んだ。現代ポップアートの巨星ジャクソン・ポロックの幻の傑作「ナンバー・ゼロ」のオークション開催が迫る香港で、名画の国際窃盗団<アノニム>の7人のチームとその名画を落札しようと動く様々な勢力、そして未来の

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クチアナ・ド・ロネ著(高見浩訳)『サラの鍵』(新潮社クレストブック)を読んだ。1942年7月16日、ナチス占領下のパリでフランス警察はユダヤ人13000人を一斉検挙した。彼らはその後フランス内の収容所からアウシュビッツに移送され、ほとんどが

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原田マハ著『モネのあしあと/私の印象派鑑賞術』(幻冬舎新書)を読んだ。この本は2015年から2016年に開催されたモネ展での講演をまとめたものだ。原田マハがモネを中心に印象派絵画にどのようにアプローチして小説にしてきたか、印象派絵画の私的鑑

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池内紀著『闘う文豪とナチス・ドイツ/トーマス・マンの亡命日記』(中公新書)を読んだ。『魔の山』等の小説で知られるドイツの文学者、トーマスマンの亡命日記が刊行されていて、日本語訳(10巻)もあることは知らなかった。池内氏が「日記」の日本語訳の

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足立力也著『丸腰国家/軍隊を放棄したコスタリカ 60年の平和戦略』(扶桑社新書)を読んだ。コスタリカは1948年に軍隊を廃棄したことで知られている。この本はどのような経過でコスタリカは軍備を廃棄したのか、またその後どのようにしてそれを維持し

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宮川裕章著『フランス現代史 隠された記憶/戦争のタブーを追跡する』(ちくま新書)を読んだ。フランス現代史のなかで特にドイツとの関係を軸に「戦争の記憶」「戦争のタブー」がいかに存在したか、その悩めるフランスの足跡をたどるルポルタージュであった

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原田マハ著『デトロイト美術館の奇跡』(新潮社)を読んだ。この本は持ってなかったので、Amazonで手に入れた。デトロイト美術館についてはディエゴ・リベラの壁画「デトロイトの産業」があるのは知っていたが、先に読んだ原田マハ著『いちまいの絵』で同美術

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青山南著『60歳からの外国語学習/メキシコに学ぶ』(岩波新書)を本屋で偶然見つけて、読んだ。著者は60歳になって、メキシコにスペイン語研修に参加された。元々アメリカ文学の翻訳家で(ケルアックの『オン・ザ・ロード』)、英語を操れる方だったが、

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足立力也著『プラビッシマ!1/コスタリカ写真集 軍隊を持たず平和をつくる人々』(自費出版)を読んだ。映画「コスタリカ奇跡/積極的平和国家のつくり方」を見る前に映画館のロビーで購入し、映画を待つ間の読んだ。軍備を廃止したコスタリカの現在を撮っ

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「コスタリカの奇跡/積極的平和国家のつくり方」(マシュー・エディ、マイケル・ドレリング)を見た。中米のコスタリカが1948年に軍隊を廃止し、軍事予算を教育と福祉に回し、国民生活の向上に力を注いできたこと、また冷戦下での困難に抗しそれを維持し

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