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日記一覧

山中恒著『靖国の子/教科書・子どもの本に見る靖国神社』(大月書店)を読んだ。山中恒さんは『ボクラ少国民』シリーズ等で戦前・戦中の国体原理主義・皇国史観・軍国主義教育批判の著作で著名である。御高齢あろうと思うが、かくしゃくとした新刊本である。

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「幸せのバランス」(イヴァーノ・デ・マッテオ)を見た。最近のイタリア映画は「はずれ」ということがない。ローマ市の福祉課に勤めるジュリオ(ヴァレリオ・マスタンドレア・・「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」で警視役だった俳優)は妻エレナ(バルボ

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一ノ瀬俊也著『皇軍兵士の日常生活』(講談社現代新書)を読んだ。この本は私の現在の問題関心にフィットして、大変興味深い本だった。第1章では「皇軍」兵士が作られていく過程、第2章では彼らの軍隊生活の実態、第3章では彼らとその家族の生活において生

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「ゴーン・ガール」(デヴィッド・フィンチャー)を見た。幸せそうな結婚生活を送っていたニック(ベン・アレックス)とエミー(ロザムンド・パイク)夫妻がいて、新婚5周年の記念日にエミーが姿を消してしまう。失踪か、殺人か。疑いは夫にかかる。とっても

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一ノ瀬俊也著『日本軍と日本兵/米軍軍報告書は語る』(講談社現代新書)を読んだ。この本は対米戦時の日本陸軍の実像をとらえるために、米軍という戦争のもう一方の当事者の視点を導入したものである。「米軍の日本陸軍に対する評価とその変化を追うことによ

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辺見庸・佐高信の対談『絶望という抵抗』(金曜日)を読んだ。この本は「週間金曜日」に連載された対談に追加の対談を付加したものだ。おふたりの年齢は「戦後70年」とほぼ重なる。私も同世代だ。この対談は、現在を「戦間期」ととらえ(すなわち第二次世界

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松島泰勝著『琉球独立論/琉球民族のマニフェスト』(バジリコ)を読んだ。これまで文化・思想運動としての沖縄(琉球)独立論は提唱されてきた。(特に1970年代)しかし、この本は真正面から琉球独立を政治的に提起している。著者は沖縄県石垣市生まれで

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 藤岡明義著『合冊 初陣の記(日中戦争) 敗残の記(玉砕地・ホロ島の記録)』(朝日新聞出版サービス)を読んだ。藤岡明義さんはホロ島(フィリピン)戦の生還者で『敗残の記 玉砕地・ホロ島の記録』(創林社、中公文庫)がある。私はこの本をすでに読ん

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石井光太著『浮浪児 1945−/戦争が生んだ子供たち』(新潮社)を読んだ。この本を読むにはある動機があった。1958年の「靖国文集」(1950年代に戦争遺児を靖国神社に参拝させる大規模な動員があった。『靖国の父を訪ねて』という名の文集)のな

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「ジョン・ラーベ/南京のシンドラー」(フローリアン・ガレンベルガー)を見た。ドイツ・フランス・中国合作映画。日本で劇場公開はされていず、自主公開運動で上映会が行われている。400名ほどの参加者で盛会であった。南京占領時にジョン・ラーベら欧米

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一ノ瀬俊也著『明治・大正・昭和 軍隊マニュアル/人はなぜ戦場へ行ったのか』(光文社新書)を読んだ。この本は、明治・大正・(戦前戦中の)昭和にわたって作られた徴兵にまつわる「決まり文句」(入営した兵士のための兵営事情案内・軍隊教科書、兵士と一

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11月30日から12月1日まで小倉に行っていた。小倉の在日大韓基督教会で田中伸尚さんの『行動する預言者崔昌華 ある在日韓国人牧師の生涯』の出版記念会があったからだ。崔牧師の活動の場だった所で一緒に活動されてきた方々のあつい話と田中さんのお話

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