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日記一覧
- book『満州、少国民の戦記』（藤原作弥）
- 2020年12月31日14:44
今年最後に読んだ本だ。藤原作弥著『満州、少国民の戦記』（現代教養文庫）を読んだ。この本はアジア図書館で借りた本だ。私の習っているスペイン語教室の部屋が太平洋戦争関係の本がある場所で、目についた本を借りている。著者は敗戦時８歳で、旧満州の北の
- book『存在 増田賢治さんをしのんで』（サポートユニオン withYOU）（上）』（若桑みどり）
- 2020年12月23日21:07
今朝、『存在 増田賢治さんをしのんで』（サポートユニオン withYOU）が郵送されてきて、ダムの裁判で高裁に行く途中と帰宅して一気に読んだ。増田賢治さんは労働組合運動の先達としても教員としても人間的に「大きな」人だった。私たちの高槻のグループも
- book『遊墨三昧 書と画を楽しむ』（中島和孝）
- 2020年12月23日06:55
ご近所の画廊店主の中島和孝さんから『遊墨三昧 書と画を楽しむ』（私家版）をいただき、読んだ。中島さんは私より年上で、書画をやられており、出された本をいつもいただいている。お返しに私の書いた文章を届けている。（はじめての私の単著の贈呈先でもあ
- book『私は真実を知りたい』（赤木雅子・相澤冬樹下）
- 2020年12月20日14:40
赤木雅子・相澤冬樹著『私は真実を知りたい／夫が遺書で告発・「森友」改ざんはなぜ？』（文藝春秋）を読んだ。「本書は、赤木雅子さんが国を提訴、トッちゃん（俊夫さん）の手記の公開へと至るまでの迷い、怒り、葛藤を率直に綴った「手記」と、事件を発覚当
- book『非国民な女たち／戦時下のパーマネントとモンペ』（飯田美希）
- 2020年12月16日05:25
飯田未希著『非国民な女たち／戦時下のパーマネントとモンペ』（中公選書）を読んだ。この本はたまたま書店の店頭で見つけた。「『贅沢は敵」と批判されたパーマネントは、実は戦中も大流行しており、客は店に大行列、防空壕にもパーマネント機が持ち込まれ
- book『アーニャは、きっと来る」（ベン・クックソン）
- 2020年12月15日12:37
「アーニャは、きっと来る」（ベン・クックソン）を見た。イギリス、ベルギー合作で、台詞は英語だ。自転車で見られる映画館は便利だ。（１７日まで）１９４２年、第二次世界大戦さなかのフランス。ピレネー山脈の麓に住む小さな村の１２歳の少年・ジョーと村
- book『統合欧州の危うい「いま」』（浜矩子）
- 2020年12月09日05:49
浜矩子著『統合欧州の危うい「いま」』（詩想社新書）を読んだ。英国の離脱以降、現在の統合欧州はどうなっているのか、その政治状況、経済状況を具体的に知りたいと思っていた時、浜矩子さんのこの新刊本を読み、大変アクチュアルで興味深かった。著者はまず
- book『大借金男百�里妃�石センセイ』（浜矩子・小森陽一）
- 2020年12月05日18:44
浜矩子・小森陽一著『大借金男百�里妃�石センセイ』（新日本出版社）を読んだ。浜矩子さんはよく知られた経済学者。小森陽一氏は政治評論家とばかり思っていたが、文芸評論家で夏目漱石の研究家とは知らなかった。（見識不足！）この本の対談の、漱石の弟子で
- book『「読む」ってどんなこと？』（高橋源一郎）
- 2020年11月29日06:28
高橋源一郎著『「読む」ってどんなこと？』（ＮＨＫ出版）を読んだ。誰もが学校で教わった「文章の読み方」では「読めない」ものがあることを、著者が選んだ小説、詩、エッセイ、ノンフィクションを通じて、著者と一緒に本を読み直すとても考えさせられる本だ
- book『そして夢にはじまった（木蓮の巻）』（池部良）
- 2020年11月28日06:50
池部良著『そして夢にはじまった（木蓮の巻）』（毎日新聞社）を読んだ。俳優池部良が「エッセイの名手」ということは知っていたが、読んでみて、さすがその通りで大変おもしろい本だった。立教大学英米文学科卒業後、東宝に監督志望で入ったが、戦争が始まり
- book『網走五郎 神社物語』（渡辺尚武）
- 2020年11月24日16:08
はじめて電子書籍を買った。kindle電子版のソフトをダウンロードして、アマゾンで購入した。最初、要領がつかめず、手間取ったがうまくいった。買った電子本、『網走五郎 神社物語』の著者渡辺尚武は沖縄護国神社の宮司をしたことがある人で、超右翼で有名な
- book『俳優と戦争と活字と』（濱田研吾）
- 2020年11月16日15:09
濱田研吾著『俳優と戦争と活字と』（ちくま文庫）を読んだ。文庫本オリジナルで近刊本だ。出てくるのは私が好きな俳優で、それもここ１０年ほどの間に鬼籍に入った人が多い。あの俳優たちの戦争体験を自叙伝や公刊された本で辿る大変おもしろい本だった。目次
- cinema「38）「ストックホルム・ケース」（ロバート・バトロー）
- 2020年11月07日20:01
「ストックホルム・ケース」（ロバート・バトロー）を見た。カナダ、スウェーデンの合作。「ストックホルム症候群」という言葉があるが、実際にスウェーデンであった銀行強盗事件で、人質が犯人に同情あるいは同調し、、犯人の味方になることを「ストックホル
- book『世界史に学ぶ コロナ時代を生きる知恵』（鹿島茂・出口治明）
- 2020年11月07日19:37
フランス文学者鹿島茂と立命館アジア太平洋大学学長出口治明の対談『世界史に学ぶ コロナ時代を生きる知恵』を読んだ。第１章・感染症が世界史を変えたが特におもしろかった。私は鹿島茂の本が好きで、書評氏としても優れていて、よく読んだ。この章の歴史的
- book『武漢封城（ロックダウン）日記』（郭晶）
- 2020年11月05日08:17
郭晶著（稲畑耕一郎訳）『武漢封城（ロックダウン）日記』（潮出版社）を読んだ。今年の１月２３日、新型コロナウィルス発祥の地、武漢は突然封鎖（ロックダウン）された。その封鎖された武漢の一部始終をＳＮＳで発信し続けた若い女性がいた。その日記が世界
坂本邦夫著『紀元２６００年の満州リーグ／帝国日本とプロ野球』（岩波書店）を読んだ。東京オリンピックが幻に終わった１９４０年。神武天皇即位から２６００年とされたこの年、日本統治下の満州で、日本プロ野球チームによるリーグ戦が開催された。これを契
- cinema「ヴァンダの部屋」（ペドロ・コスタ）
- 2020年10月25日13:01
「ヴァンダの部屋」（ペドロ・コスタ、２０００年）を見た。前回見たペドロ・コスタの「ヴィタリナ」より２０年前の作品「ヴァンダの部屋」を見てみようと考え見に行った。全作同様普段見ている映画とは手法がちがう。忍耐を求められる映画だった。実に３時間
- cinema「ヴィタリナ」（ペドロ・コスタ）
- 2020年10月18日21:02
「ヴィタリナ」（ペドロ・コスタ）を見た。ペドロ・コスタはポルトガルの監督。移民街でアフリカ系の移民が死ぬ。その妻ヴィタリナがポルトガルに来る。移民をめぐる物語。自然音、自然光、なにも説明なしで話が進む。この監督ははじめてだなと思ったが、帰っ
- book『わだつみの友へ』（色川大吉）
- 2020年10月14日20:42
色川大吉著『わだつみの友へ』（岩波書店、同時代ライブラリー、１９９３年）を読んだ。今集中している作業の合間に読める本はないかと私の通っているスペイン語教室のある「アジア図書館」で見つけた本だ。色川大吉は歴史学者で、私は若い本頃によく読んだ。
- book『鉄路の果てに』（清水潔）
- 2020年10月04日14:00
清水潔著『鉄路の果てに』（マガジンハウス）を読んだ。著者のお父さんはシベリア抑留の帰還者で、先年亡くなられている。著者は父の死後にシベリア抑留体験の軌跡を追って、調査を続けられ、現地踏査もし、この本にまとめられた。作者じゃジャーナリストで文
- book『自粛バカ』（池田清彦）
- 2020年09月29日04:41
池田清彦著『自粛バカ／リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋』（宝島新書）を読んだ。池田清彦は生物学者で、新ダーウイン主義を批判し、構造主義生物学を提唱する。『環境問題のウソ』（ちくまプリマー新書）は読んだことがあり、おもしろかった。ただ
- book『同調圧力／日本社会はなぜ息苦しいのか』（鴻上尚史・佐藤直樹)
- 2020年09月26日18:52
鴻上尚史・佐藤直樹著『同調圧力／日本社会はなぜ息苦しいのか』（講談社現代新書）を読んだ。新型コロナがあぶり出した日本社会の「世間」という「同調圧力」について作家・演出家鴻上尚史と社会学者（世間学）佐藤直樹との非常に興味深い討論だった。鴻上に
- cinema「ミッドウェイ」（ローランド・エメリッヒ）
- 2020年09月24日22:09
「ミッドウェイ」（ローランド・エメリッヒ）を見た。監督は「インディペンデンス・デー」「GODZILLA」等を作っているドイツ系のアメリカ映画監督だ。なぜこの映画を見たかというと、澤地久枝著『滄海よ眠れ／ミッドウェー海戦の生と死』を読んだからだった。
- book『共に生きる」経済学』（浜矩子）
- 2020年09月21日15:32
浜矩子著『「共に生きる」経済学』（平凡社新書）を読んだ。第三次グローバル化時代の現在、一国主義と排外主義主義が台頭する（「破」グローバル）なかで、それに対峙し、どのような展望を持ち、「共に生きる」経済学を確立するか（「超」グローバル）を問う
- cinema「環状交差点」（マータ・バジャリ)「ペルセウス座流星群」（アンニア・ガバロ、アルベルト・デシェウス）
- 2020年09月21日13:32
なら国際映画祭で、「環状交差点」（マータ・バジャリ)「ペルセウス座流星群」（アンニア・ガバロ、アルベルト・デシェウス）を見た。この映画祭はスペインのカタロニア自治政府が協賛していて、今回の作品はカタロニアの若手監督の作品だ。最初の映画は１５
- book『雪道」（イ・ナジョン）
- 2020年09月19日18:33
「雪道」（イ・ナジョン）見た。私の住む地元の地域ユニオンの土曜シアターでの上映だった。従軍慰安婦問題の映画だ。プロパガンダ映画でなかったらいいなと思って行ったが、さすが韓国映画だと感動した。１９４４年の日帝時代。韓国のある村にヨンエとジョン
- book『滄海よ眠れ／ミッドウェー海戦の生と死（６）』（澤地久枝）
- 2020年09月17日06:18
澤地久枝著『滄海よ眠れ／ミッドウェー海戦の生と死（６）』（毎日新聞社）を読んだ。これで全巻読了した。『滄海よ眠れ』の第６巻は、第１５章「重巡「三隅」「最上」」（ミッドウェー海戦でもっとも被害の多かった重巡洋艦の戦死時の実態とその妻たちの戦後
- book『滄海よ眠れ／ミッドウェー海戦の生と死（５）』（澤地久枝）
- 2020年09月11日07:06
澤地久枝著『滄海よ眠れ／ミッドウェー海戦の生と死（５）』（毎日新聞社）を読んだ。『滄海よ眠れ』の第５巻目で、第１３章「あけぼの丸」（ミッドウェー海戦の忘れられた存在である油槽船／タンカー「あけぼの丸」の被害を明らかにする）、第１４章「まぼろ
- cinema「シチリアーノ 裏切りの美学」（マルコ・ベロッキオ）（ロドリゴ・グランデ）
- 2020年09月07日11:00
「シチリアーノ 裏切りの美学」（マルコ・ベロッキオ）を見た。イタリア映画だ。１９８０年代のイタリアにおけるマフィア撲滅の検察の戦いにマフィア側のトーマス・ブシェッタが協力する過程を描いた映画だ。監督はマルコ・ベロッキオで８１歳だ。実におもし
- book『滄海よ眠れ／ミッドウェー海戦の生と死（４）』（澤地久枝）
- 2020年09月07日06:49
澤地久枝著『滄海よ眠れ／ミッドウェー海戦の生と死（４）』（毎日新聞社）を読んだ。衝撃の１巻で、この巻１巻全体が第１２章であり、ミッドウェー海戦時の米軍捕虜虐殺事件をアメリカの国立公文書館公開資料（これも唯一焼却を免れた日本側「第一航空隊戦闘
