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日記一覧

「猫が教えてくれたこと」(ライアン・ジョンソン)を見た。イスタブールの7匹の野良猫たち(それもイスタンブールの人たちのよってていねいに世話をされている)ドキュメンタリー映画だ。7匹の猫たちの個性的なことったらありやしない。猫の世話をするイス

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「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(ライアン・ジョンソン)を見た。スター・ウォーズは欠かさず見ているのだが、いつも前半は人物関係・ストーリーが飲み込めず、うろうろしてしまう。そして後半で映画の世界に入り込む。今回もそうで、ファースト・オー

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紀田順一郎著『蔵書一代/なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか』(松籟社)を読んだ。図書館の「新着本コーナー」で見つけた。図書館の新着本コーナーにある本はだいたい1年ぐらい前の発刊のものが多いが、この本は今年の夏発行で珍しいケースだ。紀田順一郎

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友人からすてきな詩画集をもらった。佐々木かよ著『「心にとどけ」詩画集』(淀川技芸社)だ。この間の10月に友人たちの集まりがあり、その集まりの主催者から佐々木さんの詩画集をいただいた。さまざまな野の花を描かれたその絵がいい。それらにそえられた

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ちょっと時間がかかったが、池部良著『ハルマヘラ・メモリー』(中央公論社、中公文庫)を読んだ。私らの世代には大いなる記憶を残している映画俳優池部良の戦争体験に基づく小説だ。以前から池部の戦争体験記があると知っていたが、先に読んだ『餓死(うえじ

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井上寿一著『戦争調査会/幻の政府文書を読み解く』(講談社現代新書)を読んだ。1945年11月に幣原喜重郎内閣が、日本人自らの手で開戦、敗戦の原因を明らかにしようとして、大東亜戦争調査会(この本のタイトルから「大東亜」が消えているのに疑問を感

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つい本屋で井上章一著『京都ぎらい 官能編』(朝日新書)を買ってしまったので、今読んでいる本は中断した。前著『京都ぎらい』(朝日新書)は洛中と洛外の差別、洛外(嵯峨野)に育った井上さんの被差別の原体験が詳細に展開されていて、また大阪人の京都ぎ

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「オリエント急行殺人事件」(ケネス・ブラナー)を見た。監督かつ主演(エルキュール・ポアロ)はイギリスのシェイクスピア俳優で演出家(映画監督)のケネス・ブラナーだ。出演はジョニー・デップ、ウィレム・デフォー、ペネロペ・クルス、デレク・ジャコビ

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鴻上尚史著『不死身の特攻兵/軍神はなぜ上官に反抗したか』(講談社現代新書)を読んだ。1944年の第1回特攻作戦から9回出撃し、命令に背いて生還を果たした特攻兵がいた。その元特攻兵佐々木友次さんは昨年92歳で亡くなられたが、著者が亡くなる直前

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図書館から借りてきた藤原彰著『餓死(うえじに)した英霊たち』(青木書店)を読んだ。日本軍の戦没者の過半が餓死者である事実を、非常に困難な作業にもかかわらず、原資料に当たり詳細に検討した本だった。読んだ中で特に印象に残ったことに2点ある。ひと

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しばらく原稿書きが忙しかったので、本が読めなかったが、やっと原田マハの新刊書『たゆたえども沈まず』(幻冬舎)を読んだ。今回の画家はファン・ゴッホだ。丁度ボストン美術展で「ルーラン夫妻」が来ていて見たのと、映画「ゴッホ 最期の手紙」(ドロタ・

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一仕事終わったので「永遠のジャンゴ」(レダ・カテブ)を見た。戦中から戦後にかけてロマ(ジプシー)出身のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトが活躍した。ドイツがフランスをを占領した時期にパリを中心に活躍したジャンゴはナチスのロマ迫害に抵抗する。

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「ローガン・ラッキー」(スティーブン・ソダーバーグ)を見た。スティーブン・ソダーバーグと言えば、「セックスと嘘とビデオテープ」「KAFKA 迷宮の悪夢」「イギリスから来た男」「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」等が印象的だった。一時引退

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収集してきた『靖国遺児参拝文集』(大阪)をやっと読み終わった。具体的には『靖国の父を訪ねて』(第1集、第5集、第10集、第12集)だ。(なおこれ以外に一部分のコピーがある。)1952年のサンフランシスコ講和条約発行後、1950年代通じて、都

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レオ・ベルッツ著(垂野一郎訳)『アンチクリストの誕生』(ちくま文庫)を読んだ。書店のおすすめ本コーナーで見かけた新刊文庫本だ。私はレオ・ベルッツは知らなかったが、レオ・ベルッツはプラハに生まれ、オーストラリア(ウィーン)で主に戦前期に活躍し

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「ゴッホ 最期の手紙」(ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン)を見た。イギリス・ポーランド映画だ。ゴッホの死が殺人か自殺かをゴッホ自殺後ある青年が追うというストーリー展開で、ゴッホの絵を「動く絵」として見せてくれる楽しい映画だ。ただ結末は

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原田マハ著『総理の夫』(実業之日本社文庫)を読んだ。原田マハのアート系以外の小説だ。20××年、相馬凛子は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。この小説は女性総理の波瀾万丈の政治活動とその身辺に起きたトラブルを夫である相馬日和目で日

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原田マハ著『リーチ先生』(集英社)を読んだ。生涯かけて日本の文化を愛し、日英の文化の架け橋となり、陶芸の制作を続けたバーナード・リーチをめぐる人々(柳宋悦、濱田庄司、河井寛次郎ら)との交流を題材にし、陶芸の創造過程とその美を描いた原田マハの

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原田マハ著『アノニム』(角川書店)を読んだ。現代ポップアートの巨星ジャクソン・ポロックの幻の傑作「ナンバー・ゼロ」のオークション開催が迫る香港で、名画の国際窃盗団<アノニム>の7人のチームとその名画を落札しようと動く様々な勢力、そして未来の

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クチアナ・ド・ロネ著(高見浩訳)『サラの鍵』(新潮社クレストブック)を読んだ。1942年7月16日、ナチス占領下のパリでフランス警察はユダヤ人13000人を一斉検挙した。彼らはその後フランス内の収容所からアウシュビッツに移送され、ほとんどが

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原田マハ著『モネのあしあと/私の印象派鑑賞術』(幻冬舎新書)を読んだ。この本は2015年から2016年に開催されたモネ展での講演をまとめたものだ。原田マハがモネを中心に印象派絵画にどのようにアプローチして小説にしてきたか、印象派絵画の私的鑑

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池内紀著『闘う文豪とナチス・ドイツ/トーマス・マンの亡命日記』(中公新書)を読んだ。『魔の山』等の小説で知られるドイツの文学者、トーマスマンの亡命日記が刊行されていて、日本語訳(10巻)もあることは知らなかった。池内氏が「日記」の日本語訳の

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足立力也著『丸腰国家/軍隊を放棄したコスタリカ 60年の平和戦略』(扶桑社新書)を読んだ。コスタリカは1948年に軍隊を廃棄したことで知られている。この本はどのような経過でコスタリカは軍備を廃棄したのか、またその後どのようにしてそれを維持し

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宮川裕章著『フランス現代史 隠された記憶/戦争のタブーを追跡する』(ちくま新書)を読んだ。フランス現代史のなかで特にドイツとの関係を軸に「戦争の記憶」「戦争のタブー」がいかに存在したか、その悩めるフランスの足跡をたどるルポルタージュであった

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原田マハ著『デトロイト美術館の奇跡』(新潮社)を読んだ。この本は持ってなかったので、Amazonで手に入れた。デトロイト美術館についてはディエゴ・リベラの壁画「デトロイトの産業」があるのは知っていたが、先に読んだ原田マハ著『いちまいの絵』で同美術

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青山南著『60歳からの外国語学習/メキシコに学ぶ』(岩波新書)を本屋で偶然見つけて、読んだ。著者は60歳になって、メキシコにスペイン語研修に参加された。元々アメリカ文学の翻訳家で(ケルアックの『オン・ザ・ロード』)、英語を操れる方だったが、

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足立力也著『プラビッシマ!1/コスタリカ写真集 軍隊を持たず平和をつくる人々』(自費出版)を読んだ。映画「コスタリカ奇跡/積極的平和国家のつくり方」を見る前に映画館のロビーで購入し、映画を待つ間の読んだ。軍備を廃止したコスタリカの現在を撮っ

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「コスタリカの奇跡/積極的平和国家のつくり方」(マシュー・エディ、マイケル・ドレリング)を見た。中米のコスタリカが1948年に軍隊を廃止し、軍事予算を教育と福祉に回し、国民生活の向上に力を注いできたこと、また冷戦下での困難に抗しそれを維持し

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「パターソン」(ジム・ジャームッシュ)を見た。ジム・ジャームッシュの久しぶりの作品だ。彼の初期作品「ストレンジャー・ザン・パラダイス」は白黒のロード・ムービーで印象的だったことを思い出す。ニュージャージー州パターソン市でバスの運転手をしてい

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原田マハ著『いちまいの絵/生きているうちに見るべき名画』(集英社新書)読んだ。私は絵画を題材にした原田マハの小説が好きだなのだが(買い置いて読めていない本が数冊まだある)、この本の26枚の絵画に対して原田マハが何に感動し、新たな創造物の世界

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