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日記一覧

坂口裕彦著『ルポ難民追跡/バルカンルートを行く』(岩波新書)を読んだ。著者は毎日新聞記者で、この本は今年3月までのウィーン特派員時代の取材にもとずいて、ドイツを目指し、バルカンルートを行くアフガン難民一家を追跡したルポルタージュだった。著者

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高橋源一郎著『丘の上のバカ/ぼくらの民主主義なんだぜ2』(朝日新書)を読んた。朝日新聞連載の「論壇批評」の最終回まで12回分と2011年以降に政治・社会についての論じたものをまとめた本である。昨年5月に私の地元の講演会で講演をしていただいた

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古市憲寿著『古市君、社会学を学び直しなさい!!』(光文社新書)を読んだ。若手の社会学者である古市憲寿が先輩の社会学者12人に「社会学って、なんですか?」と問うインタビュー集である。その相手は、小熊英二、佐藤俊樹、上野鶴子、仁平典宏、宮台真司

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「人間の値打ち」(パオロ・ヴィルズィ)を見た。イタリア映画である。最近のイタリア映画ははずれが少なく、楽しめる。クリスマスイヴの夜に起こった交通事故めぐって展開するサスペンス映画、謎解き映画だ。これをきっかけに社会格差のある3つの家庭に隠さ

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エマニュエル・トッド著『問題は英国ではない、EUなのだ/21世紀の新・国家論』(集英社新書)を読んだ。今日の世界情勢に関するエマニュエル・トッドの最新見解を集めた時事評論集だ。最初の2本がイギリスのEU離脱に関するもので、EUそのもののはら

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エマニュエル・トッド著『グローバリズム以後/アメリカ帝国の失墜と日本の運命』(朝日新書)を読んだ。世界の政治・経済動向について根源的的で鋭い問題提起を続けるフランスのエマニュエル・トッドの本だ。トッドは朝日新聞で1998年から2016年まで

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「神聖なる一族24人の娘たち」(アレクセイ・フェドルチェンコ)を見た。久しぶりのロシア映画だ。アレクセイ・フェドルチェンコはロシアの新鋭監督とのこと。ロシアのヴォルガ川沿岸地域のマリ・エル共和国のマリ人(アフリカのマリ共和国とは別)の不思議

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浜矩子著『どアホノミクスへ最後通告』(毎日新聞出版)を読んだ。浜さんのアベノミクス批判の新刊書だ。「週刊エコノミスト」誌でのインタビューと「毎日新聞」での連載とで構成されていて、難しい経済現象が大変わかりやすく語られている。我々庶民にとって

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田中伸尚著『飾らず、偽らず、欺かず/管野須賀子と伊藤野枝』(岩波書店)を読んだ。管野須賀子(1881〜1911年)、伊藤野枝(1895〜1923年)。生年が14年ちがい、没年に11年差があり、交わらないはずの二人の人生が交わった。田中さんの

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