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日記一覧

吉田裕著『昭和天皇の終戦史』(岩波新書、1992年)を読んだ。昭和天皇とその側近グループが東京裁判への対策として、天皇の免責と戦争責任追求回避のために作られた弁明の文書「昭和天皇独白録」を分析し、天皇の戦争責任の明確化と側近グループの「国体

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大沼保昭著(聞き手・江川紹子)『「歴史認識」とは何か/対立の構図を超えて』(中公新書)を読んだ。大沼保昭さんは国際法学者で、戦争責任、戦後責任の問題を研究者としてだけでなく、国の政策実現への関与(「村山談話」の作成、「アジア女性基金」にも関

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山口二郎著『民主義は終わるのか/瀬戸際の日本』(山口二郎)を読んだ。第二次阿倍政権は長期化し、その暴走が続いている。森本学園問題(その文書改ざん)、家計学園の獣医学部新設問題(総理案件としての特別扱い)、最近では桜を見る会での阿倍の専横等枚

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岡崎勝・赤田圭亮編『わたしたちの本音で語ろう教員の働き方改革』(日本評論社)の「学校暗黒社会」を読んだ後、座談会「教員の労働問題」(大内裕和、岡崎、赤田)、「部活動問題を考える」(内田良、赤田、岡崎)を読んだ。このパートで論じられていること

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岡崎勝・赤田圭亮編『わたしたちの本音で語ろう教員の働き方改革』(日本評論社)が出た。現在の学校現場の実態・教員の置かれている現実からの「働き方改革批判」はまさにこの本だ。他にはこの論点からの批判は見かけない。「学校暗黒社会」の岡崎勝、赤田圭

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先日著者の講演を聞いたので、早川タダノリ著『「日本スゴイ」のディストピア/戦時自画自賛の系譜』(朝日文庫)をネットで購入し読んだ。講演を聞く前には、著者の『神国日本のトンデモ決戦生活/広告チラシや雑誌は戦争にどれだけ奉仕したか』(ちくま文庫

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 読書のペースが復調した。大木毅著『独ソ戦/絶滅戦争の惨禍』(岩波新書)を読んだ。この本は新聞の書評で知り、すぐ買った。戦後の「独ソ戦」に関する理解は、その責任をヒトラー個人に帰し、ドイツ国防軍を免責する論調がドイツおよび欧米で強く、また元

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高桑みどり著『クワトロ・ラガッツィ(上)/天正少年使節と世界帝国』(集英社文庫)を最後の最後まで歯を食いしばってて読んだが、面白くなくて、とうとう読むのをやめた。昨年末の週刊誌の書評特集で天正少年使節に関する本のおすすめとして紹介されていた

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