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日記一覧

「君の名は」(新海誠)を見た。アニメ映画だ。この映画のことを聞いたとき、子どもの頃ラジオ放送が始まると風呂屋が空になったあの「君の名は」のリメイクと勘違いしていた。その後、映画が評判になり(特に若い人に)、行くかどうか迷っていたが、ぼちぼち

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「アルジェの闘い」(ジッロ・ポンテコルヴォ)を見た。この映画は1966年の作品(イタリア・アルジェリア)で、学生時代に見て、強いインパクトを受けた。そのデジタル・マスター版で劇場公開中である。アルジェリアのフランスからの独立闘争を描いた映画

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MARIA DOLORES BAENA ALCANTARA y Ma TERESA BAENA著『la mezquita de cordoba contada a los ninos』「(MIGUEL SANCHZ)を読んだ。このスペイン語の絵本は4年前にコルドバに行った時に買ったもので、通っているスペイン語教室でテキストにしてもらって読む

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古市憲寿著『誰も戦争は教えられない』(講談社+α文庫)を『絶望の国の幸福な若者たち』に続いて読んだ。世界の戦争博物館を回って、若い世代が戦争を考える本で、大変おもしろかった。著者が回った戦争博物館は、アウシュビッツから中国、韓国、沖縄、広島

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「ヒッチコック/トリュフォー」(ケント・ジョーンズ)を見た。1962年にフランスのヌーベルバーグの監督のトリュフォーがヒッチコックに彼の映画の魅力、その制作技法等について長時間インタビューしたことがあった。その記録は1966年にフランスとア

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「湾生回家」(黄銘正)を見た。久しぶりの台湾映画だ。「湾生」とは戦前の台湾で生まれ育った日本人を指す。その湾生たちは敗戦後日本に強制送還されたが、高齢化した今も育った台湾を懐かしみ、「故郷」という。その彼ら彼女らがその懐かしい台湾を訪れ、旧

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こうの史代著「夕凪の街 桜の園」「この世界の片隅に(上・中・下)」(双葉社)を読んだ。先に見た映画「この世界の片隅に」(片淵須直)の原作漫画だ。この原作漫画を友だちに借りて読んだ。こうの史代は1968年広島市生まれの漫画家だ。「わたしは広島

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古市憲寿著『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社+α文庫)を読んだ。『古市君、社会学を学び直しなさい!!』を読んだ後、アマゾンで取り寄せた同著者の4冊の本のうちの最初だ。若い世代の著者が同世代と社会との関係性についてとらえようとした大変興味深

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私の住む町の市立ギャラリーでたまたま「横内勝司写真展/時を超えて」を見て、大変感動したので、写真・横内勝司、文・編集/石田道行『横内勝司写真集/時を超えて』(写真工房 道)を買って、その写真を一気に見、文も読んだ。横内勝司(1902〜193

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浜矩子著『浜矩子の歴史に学ぶ経済集中講義』(集英社)を読んだ。浜矩子さんの新刊書だ。浜さんの経済学の本はおもしろくって且つ経済とは何かということを原理的によく分からせてくれる。それを感じてもらえるのは、「はじめに」を見てもらえればいい。その

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「この世界の片隅に」(片淵須直)を見た。原作はこうの史代の漫画で、アニメ映画である。1944年2月、18才のすず(声は朝ドラで記憶のある「のん」)は広島から呉にお嫁に行く。嫁ぎ先の家族と食料不足が徐々に進むなかで庶民の知恵での食事の工夫がさ

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坂口裕彦著『ルポ難民追跡/バルカンルートを行く』(岩波新書)を読んだ。著者は毎日新聞記者で、この本は今年3月までのウィーン特派員時代の取材にもとずいて、ドイツを目指し、バルカンルートを行くアフガン難民一家を追跡したルポルタージュだった。著者

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高橋源一郎著『丘の上のバカ/ぼくらの民主主義なんだぜ2』(朝日新書)を読んた。朝日新聞連載の「論壇批評」の最終回まで12回分と2011年以降に政治・社会についての論じたものをまとめた本である。昨年5月に私の地元の講演会で講演をしていただいた

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古市憲寿著『古市君、社会学を学び直しなさい!!』(光文社新書)を読んだ。若手の社会学者である古市憲寿が先輩の社会学者12人に「社会学って、なんですか?」と問うインタビュー集である。その相手は、小熊英二、佐藤俊樹、上野鶴子、仁平典宏、宮台真司

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「人間の値打ち」(パオロ・ヴィルズィ)を見た。イタリア映画である。最近のイタリア映画ははずれが少なく、楽しめる。クリスマスイヴの夜に起こった交通事故めぐって展開するサスペンス映画、謎解き映画だ。これをきっかけに社会格差のある3つの家庭に隠さ

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エマニュエル・トッド著『問題は英国ではない、EUなのだ/21世紀の新・国家論』(集英社新書)を読んだ。今日の世界情勢に関するエマニュエル・トッドの最新見解を集めた時事評論集だ。最初の2本がイギリスのEU離脱に関するもので、EUそのもののはら

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エマニュエル・トッド著『グローバリズム以後/アメリカ帝国の失墜と日本の運命』(朝日新書)を読んだ。世界の政治・経済動向について根源的的で鋭い問題提起を続けるフランスのエマニュエル・トッドの本だ。トッドは朝日新聞で1998年から2016年まで

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「神聖なる一族24人の娘たち」(アレクセイ・フェドルチェンコ)を見た。久しぶりのロシア映画だ。アレクセイ・フェドルチェンコはロシアの新鋭監督とのこと。ロシアのヴォルガ川沿岸地域のマリ・エル共和国のマリ人(アフリカのマリ共和国とは別)の不思議

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浜矩子著『どアホノミクスへ最後通告』(毎日新聞出版)を読んだ。浜さんのアベノミクス批判の新刊書だ。「週刊エコノミスト」誌でのインタビューと「毎日新聞」での連載とで構成されていて、難しい経済現象が大変わかりやすく語られている。我々庶民にとって

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田中伸尚著『飾らず、偽らず、欺かず/管野須賀子と伊藤野枝』(岩波書店)を読んだ。管野須賀子(1881〜1911年)、伊藤野枝(1895〜1923年)。生年が14年ちがい、没年に11年差があり、交わらないはずの二人の人生が交わった。田中さんの

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「グッドモーニングショー」(君塚良一)を見た。テレビのワイドショーを舞台にした「喜劇」である。実は僕は中井喜一が好きで、中井のシリアスなドラマでの二枚目よりも三谷幸喜の映画以降での喜劇的な三枚目の方がいいなと思っている。(お父さんの佐田啓二

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「奇跡の教室/受け継ぐ者たち」(マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール)を見た。大阪で上映の時に見落として、やっと京都で見た。パリ郊外の移民の多い町の高校、多民族の高校生の通学する「底辺校」でアウシュビッツに関する授業が行われていくとい

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エルビラ・リンド著(エミリオ・ウルベルアーガ絵・とどろきしずか訳)『あわれなマノリート』『ぼっくてサイーコ!?』(小学館)を読んだ。「マノリートシリーズ」はスペイン語版で8巻刊行されていて、日本語訳は3巻まで刊行されている。それは以下の通り

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エルビラ・リンド著(エミリオ・ウルベルアーガ絵・とどろきしずか訳)『めがねっこマノリート』(小学館)を読んだ。この本のスペイン語原書をスペイン語講座のテキストに使っている。スペインで人気の児童文学で、今まで8巻出ていて、100万部売れたそう

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三谷幸喜著『三谷幸喜のありふれた生活14/いくさ上手』(朝日新聞出版)を読んだ。三谷幸喜のこのエッセーシーズも14巻目になる!僕は三谷ファンで、全巻読みついできた。(新聞連載より約半年遅れになるが、楽しみにしている。)僕がこの期間で見た三谷作

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竹山博英著『ローマの泉の物語』(集英社新書)を読んだ。シチリ(イタリア)ア関係の本の最後だ。今回はシチリアから離れて、竹山博英氏の描く「ローマの泉の物語」。ローマは1度しか行ったことがなく、それも目的地(多分フィレンツェまたはベネチア)への

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竹山博英著『マフィア/その神話と現実』(講談社現代新書)を読んだ。シチリア旅行から帰って、竹山博英氏のシチリア(イタリア)関係の本と出会い、それらの本に魅力を感じ、読み続けている。この本は「マフィア」の起源とシチリアの歴史、シチリアのマフィ

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矢崎泰久編『永六輔の伝言/僕が愛した「芸と反骨」』(集英社新書)を読んだ。かって「中年御三家」と言われた小沢昭一、野坂昭如、永六輔がいたが、永六輔を最後にみんないなくなった。僕はその小沢昭一が大好きだったが、永六輔も独特の魅力のある人だった

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G・ヴェルガ著『カヴァレリーア・ルスティカーナ他11篇』(岩波文庫)を読んだ。「カヴァレリーア・ルスティカーナ」といえば、マスカーニのイタリアオペラの原作にあたり、それをふくむ12篇の短編が収められている。ジョヴァンニ・ヴェルガは19世紀末

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「エル・クラン」(制作/ペドロ・アルモドバル、監督/パブロ・トラペロアルゼンチン人)を見た。スペインのペドロ・アルモドバルが制作で、監督はパブロ・トラペロでアルゼンチン映画だ。アルゼンチン映画は、「瞳の奥の秘密」「人生スイッチ」等おもしろい

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