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日記一覧

本屋で見つけた赤坂真理著『箱の中の天皇』(河瀬書房新社)を読んだ。赤坂真理と言えば『東京プリズン』(河出書房新社)、『愛と暴力の戦後とその後』(講談社現代新書)があり、戦後天皇制について鋭い視点を持つとされた人だ。この本はその「箱の中の天皇

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西谷文和著『戦争はウソから始まる』(日本機関紙出版センター)を読んだ。先日、戦争法の裁判に久しぶりに参加した。裁判後の集会で、今回意見書を出された戦場ジャーナリストの西谷文和さんの話を聞き、この本を買い、すぐ読んだ。昨年問題になった南スーダ

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田中伸尚著『ドキュメント昭和天皇 第一巻・侵略』(緑風出版)を読んだ。田中さんによると、第一巻が出たのが35年前、第八巻が26年前だと言う。私が田中さんと出会ったのは2000年だからそれ以前のこの本は知らなかった。この八巻本が出た間には昭和

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ドイツ映画「レイ」(レイ・ミューラ)を見た。1993年政策のドイツ映画だ。ナチスと深く結びついた映画監督リーフェンシュタールは、1936年のベルリンオリンピックのドキュメンタリー映画『オリンピア』や、ナチスのプロパガンダ映画『意志の勝利』等によ

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石原俊著『硫黄島/国策に翻弄された130年』(文春新書)を読んだ。国策に翻弄されてきた硫黄島民の歴史をアジア太平洋近現代史に位置づけて描き出した大変興味深い本だった。「本書の目的は第一に、硫黄島をめぐるイメージを、長らく日本社会で支配的だっ

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イタリア映画「サスペリア」(ルカ・グァダニーノ)を見た。1977年制作のイタリア映画「サスペリア」(ダリオ・アルジェント)のリメイクで、まったく新しい視角とセンスで描かれる。ルカ・グァダニーノがダリオ・アルジェント監督の『サスペリア』のポスター

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宮沢賢治作・ささめやゆき絵『がドリフの百合』(偕成社)を読んだ。最近ささめやゆきさんの本を読んでいて、この絵本が小学館絵画賞を受賞していたのを知り、図書館で借りた。宮沢賢治にこの作品があるとは知らなかった。冒頭「(略)それにただ十六哩だとい

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高崎隆治著『上海狂想曲』(文春新書)を読んだ。この本は著者の『戦争文学通信』を読んだ後、他の著書を読んでみたくなり、アマゾンで買ったものだ。この本で述べられているのは、1932の第2次上海事変勃発前後の上海の状況とその下での日本人社会の混乱

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ささめやゆきさんのエッセイ2冊目の『十四分の一の月』(幻戯書房)を読んだ。先に読んだ『ほんとうらしく うそらしく』から13年ぶりに書いたエッセイ『十四分の一の月』は2009年のものだ。3部構成で前半のエッセイが著者の若い時代のフランスやアメ

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ささめやゆきさんのエッセイ『ほんとうらしく うそらしく』(筑摩書房)を読んだ。これは図書館で借りたエッセイ2冊のうちの1冊で、大変おもしろく、文章とささめやさんの絵がカットであり、いい感じだ。「これまで出会った人や出来事や風景をコツコツ書き

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