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日記一覧

佐野通夫著『植民地教育とはなにか/現在日本を問う』(三一書房)を読んだ。「私自身が滞在した元被植民地、韓国・朝鮮、ジンバブの体験をもとに、その中で植民地教育政策としての共通点を抽出して記すことにしました。」(「はじめに」)アフリカのジンバブ

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田中伸尚著『さよなら「国民」/記憶する「死者」の物語』(一葉社、1998年12月刊)を読んだ。田中さんが1990年代末に出された本で、『天皇をめぐる物語/歴史の視座の中で』(一葉社、1999年4月刊)と姉妹作品だ。「本書は主として敗戦五十年

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障害児を普通学校へ・全国連絡会編『北村小夜のことばと私たち/分ける教育と戦争』(千書房)を友人のから買い読んだ。北村さんは元教員で障害児を普通学校への運動等さまざまな教育運動に関わられて来て、現在90歳である。北村さんの影響を受けてきた親や

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徐翠珍著『華僑二世徐翠珍的在日/その抵抗の軌跡から見る日本の姿』(東邦出版)を読んだ。著者の徐さんとは靖国訴訟等でご一緒し、先に出した私の本『靖国を問う』の初出の雑誌『反天皇制市民1700』誌の編集者で大変お世話になった。徐さんのお母さんは

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田中伸尚著『天皇をめぐる物語/歴史の視座の中で』(一葉社、1999年4月刊)を読んだ。この本は、2000年2月に卒業式での日の丸・君が代強制に反対する高槻の市民組織のパネル・ディスカッションに田中伸尚さんをお呼びした時に入手した本だった。そ

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「リチャード・ジュエル」(クリント・イーストウッド)を見た。クリント・イーストウッドの新作で、1996年のアトランタ・オリンピックの爆破テロ事件の犯人にでっち上げられたリチャード・ジュエルと弁護士のFBIとの闘いを描いた映画だ。リチャード・

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加藤邦彦著『一視同仁の果て/台湾人元軍属の境遇』(勁草書房、1979年5月刊)を読んだ。最近、ふたりの知人がこの本を話題にしたので、アマゾンで購入して読んだ。この本は1970年代末に著者によって書かれたもので(台湾軍属の問題を取り上げた嚆矢

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「嘘八百 京町ロワイヤル」(武政晴)を見た。前回の『嘘八百」の続編で中井貴一の快演、佐々木蔵之介の味のある助演、広末涼子の魅力で光る。抱腹絶倒、気晴らしにとってもいい。最近日本映画に喜劇の面白さを感じたのこの映画と「カツベン」(周防正行)だ

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古川隆久著『建国神話の社会史/史実と虚偽の境界』(中公選書)を読んだ。この本はたまたま近所の本屋で手に取り、面白そうなので買った。「古事記」「日本書紀」に書かれた神話が、戦時下の社会と教育のなかで虚構の「建前」がいかにして「史実」として国民

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