虚人である。
流れに赤く線が入る。
それが視えるか視えないか。
【とうろうのおもいで】
M君の話。
湖のほとりに実家があり、子供の頃はそういう環境で過ごした。
夏、子供の頃は毎年灯籠流しをやっていた。
学校の授業で工作するのだ。
障子紙か、書道の紙か忘れたが、それと細い材木で作る。
紙には絵を描いておく。
できてから暫くしたある晩に、皆で集まって湖面に浮かべて流すのだ。
灯籠はゆっくりと岸辺を離れて沖の方に流れていく。
湖の中にもゆったりとだが流れがあるのだ。
その時、遠ざかる灯籠の間を、うっすらとした影のようなものが、ゆっくり追いかけるように歩き回っていたのを見た記憶がある。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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