ひとまずお布団で寛ぐイティさん。快適な場所の選択には妥協しません。頭を撫でます。膝に乗ろうとやってきました。乗せてあげて背中も撫でます。
別働である。ざわざわとした空気が夜気に広がる。何かが起こる前触れか。【朝靄】 Sさんの話。早朝に川辺を散歩する。朝靄の中に、顔が浮かんでは消えてゆく。川沿いに妙に暖かいところがあって、そこを通った時だけ、これが見える。以上、本日の怪談である。
お見送りに来てくれたイティさん。先導してくれました。靴を履きながら頭を撫でます。名残惜しそうだったので少し遊びました。行ってきますね。
懐古である。ずっと動かずに夢だけ喰んでいる。我にも返らず。【雫】 Sさんの話。深夜にお風呂場から雫の滴る音がする。妙に家の中に響くので気になる。それでも行ってみると、雫が落ちたような形跡はない。以上、本日の怪談である。うーむ。
イティさん、落ち着いてます。朝からお膝に乗って来たので遊びました。やや満足げ。頭を撫でます。ほかほかと見送ってくれました。
流水である。次のことが目の前に。ただ、それを一つ一つ。できるだけ丁寧に。【海から】 Sさんの話。夜明けの頃の海が怖いので、窓からでも見ないようにしている。海の方から、此方の陸側に何か飛んでくるのが見えるからだ。それは黒っぽい塊で、大きさはよく
様子を伺うチョビ子さん。早朝からお布団にやってきたりもしてました。何となく盛り上がっていますね。頭を撫でます。ご飯作りますね。
灰心である。花の袋を持ち歩く。所々で紐を解く。【麓】 Sさんの話。近くの山に登り、麓を見下ろす。晴天でも、暗く影がさしたような場所が点在しているのが分かる。自分が怖い思いをした場所が多い。以上、本日の怪談である。うーむ。
蒙昧である。毎日の裏切りが繰り返される。無理解と無関心と吐き気がセットになってやってくる。最早、自分の罪など無意味である。【ススキ】 Sさんの話。山裾にある野辺の辺りには、ススキがいっぱい生える。秋の夜にそこを通ると、ススキの原に幾人も死人が
チョビ子さん。今朝はご機嫌な様子です。ご飯もぱくぱく食べてました。そろそろ抜け毛が多くなってきました。あとでブラシしましょう。頭を撫でます。ふわ毛が舞います。
渓谷である。隔たりはしょうがない。伝えたい言葉も喉を通らす。【山のこと】 Sさんの話。山を見ている時のこと。時々、山の上の空気が燃えるように揺らいでいる事がある。見ていると気持ちが悪くなる。怒っているようにも見える。以上、本日の怪談である。う
お膝の上のイティさん。座ると間髪を入れずにきます。1番これが好きな様子。薄着だとなかなか爪が痛いです。今の所は大丈夫。
煩悶である。展開する思いを膝の上に乗せて。ただ宥めるだけ。【夜の挨拶】 Sさんの話。夜道をぼうっと歩いていると、『こんばんは』と声を掛けられる。此方もこんばんは、と返す。誰だったのか判然としないまま。以上、本日の怪談である。うーむ。
心配そうにイティさんを見つめるチョビ子さん。さっきイティさんとやりあってましたね。動向が気になるようです。頭を撫でます。仲良くやってください。行ってきますね。
心配そうにイティさんを見つめるチョビ子さん。さっきイティさんとやりあってましたね。動向が気になるようです。頭を撫でます。仲良くやってください。行ってきますね。
吉兆である。頼りない指でなぞる。ゆっくりと痕がつくほどに。【薄い叫び】 Sさんの話。深夜。蚊の鳴くような音が近付いてきて、薄く叫ぶ男の声に変わる。そしてまた、遠ざかっていく。そういう事が、時々ある。以上、本日の怪談である。うーむ。
ご機嫌なチョビ子さん。おはようーと頭を撫でます。イティさんと追いかけっこしてました。頭を撫でます。ふかふかほかほかでした。
ご機嫌なチョビ子さん。おはようーと頭を撫でます。イティさんと追いかけっこしてました。頭を撫でます。ふかふかほかほかでした。
苦楽である。背中の方が寂しい。昨日よりもずっと。【壁際に】 Sさんの話。夜、家に帰宅する少し手前の辺り。家の壁に持たれるように、黒い大きな影が三つある。お辞儀だけして通る。習慣になってしまった。以上、本日の怪談である。うーむ。
イティさん。居心地の良い張り付き場所を見つけた様子。まあ、動きません。今日はここからお見送りのようです。頭を撫でます。行ってきますね。
挟撃である。目が眩む。光る芋虫が時々。【煙突に】 Sさんの話。近所のある家は古くて、煙突が付いている。一応、使ってはいないらしい。夕方、野球帽を被った男がひょこひょこと首を出すのを何度か見た。その家にはそんな人は居ないのだが。何もそんなところ
朝からそろそろ忍足のチョビ子さん。探検中のようです。ご飯も食べたし張り切ってます。頭を撫でます。水飲み場でうろうろしてました。
朝からそろそろ忍足のチョビ子さん。探検中のようです。ご飯も食べたし張り切ってます。頭を撫でます。水飲み場でうろうろしてました。
妖風である。ごちゃごちゃと入り組んだ地形。知らずにさまざま通り過ぎていく。【夜逃げ】 Sさんの話。近所の廃屋を壊す前日のこと。その家の屋根から夜空に向かって、わらわらと何かが出ていた。黒い千切れた影のようなもの。逃げ出しているように見えた。以
朝のお見送りをしてくれるアンチョビさん。何やらいっぱい喋ってます。賑やかな送り出し。頭を沢山撫でます。盛り上がって走り去りました。行ってきますね。
到達である。常にどこかに届いてはいる。ふらふらとしながらしがみつく。【池】 Sさんの話。田圃の近くの溜池のこと。気持ちの良い場所なのだが、1人では行かない。急に雰囲気が変わっておどろおどろしくなり、黒い縁取りの顔のようなものが水面に浮かび上が
チョビ子さんとイティさん。お行儀よく控えてくれてます。丸まっておやすみモード。いい夢見てください。頭を撫でます。
穏便である。静かに時間が過ぎる。言葉も何も無くなっていく。【違う道】 Sさんの話。いつもと違う道を通って帰宅してみた。途中、黒っぽい煙の様なものが浮かぶところを幾つか通った。黴臭いと言うか干物くさいと言うか、変な感じだった。そのせいか何となく
朝からベッドで寛ぐイティさん。敷布の掛かっていないすべすべなとこも好きらしい。頭を撫でます。期待通りの文句鳴き。