お出掛けを待ち伏せるイティさん。落ち着いたものですね。跨いで靴を履いてから頭を撫でます。暫くそうしていたら中に入っていきました。
夜気である。生暖かく密着する。その中に鋭く爪を立てる。【塊】 K君の話。深夜に家にいると、空気の塊が動くのがわかる。触れた時、ひやりとする。何の目的があるのか分からないが、家の中でうろうろとしている。以上、本日の怪談である。うーむ。
消失である。風が暖かく強張った顔を撫でる。地面の沁みが目のように。ずっと叫んでいた。【畦道】 K君の話。畦道でしゃがんでいる人には声を掛けない。返事をされたことがないし、そもそもそんな人はいない、という事が多いからだ。何故、ああいうところに座
お布団の上で控えるチョビ子さん。頭を撫でます。嬉しそう。今日は居心地良かったのかみんな二階からお見送りです。行ってきますね。
光点である。小さくぼんやりと光っている。消える。【海原】 K君の話。駅のホームのベンチから景色に見える海を眺めていた。快晴で、海も穏やかだった。何か毛のようなものが海原にぼっと生えているように見えた。細かく見えたわけでは無いのだが!ひしめき合
呼び止めるとこちらを見てくれるチョビ子さん。何か言いたそうです。高い声で鳴いてお話ししてくれました。頭を撫でます。ついてきてー、と階段を昇ります。ついていきます。
超過である。ぼやけてしまうほど早い。裏返る様相が矢継ぎ早にに過ぎていく。【ガレージ】 K君の話。近所に古いガレージの小屋がある。夜にそこから唸り声のような声が聞こえることがある。夏だと中で人が動き回る音を伴うことがあり、冬だといかにも辛そうに
玄関に立つイティさん。義理堅く送ってくれます。今朝は膝に乗ってきましたね。ほかほかしてました。頭を撫でます。
奇観である。横を向いて体を捻る。わさわさと集まっている。【草履】 K君の話。すさすさすさ、と草履を擦るように駆け寄ってくる足音がして、そのまま、自分の前を通り過ぎて、足音だけがどこかに行ってしまった。今年の墓参りで、墓地の入り口で起きたことで
小さな蜘蛛さんを見つけた方々。恐る恐る対処してます。チョビ子さんは隠れ気味。イティさんはワクワク気味。頭を撫でます。
放埒である。黄色い輪切りを幾つも眺める。夜の空気のやさしさよ。【石段】 K君の話。夏の暑い日だった。抜け道の石段を登ろうとした時のこと。石段の上から、女性がこちらを眺めていた。こんにちは、と頭を下げた。無表情なままこちらを見ている。あれは誰だ
焦燥である。じりじりと痛みが回っている。誰にも信じてもらえなさそうな。【白い高級車】 K君の話。友人の家で所有している白い高級車。ボンネットに人型の滲みのようなものが見えてしまう。友人や家の人にはわからない様子。新車で買った、と言うのもよく分
暗路である。見直して戦う時が来た。構ってはいられない。【深夜の声】 K君の話。近所の家の前を深夜に通ると、庭先からボソボソと喋る声が聞こえる。複数人で女性ぽい声も混じっている。何となくこちらを見ながら喋っているような気もする。いつも知らんぷり
お水を飲むチョビ子さん。お水は昨夜寝る前に取り替えましたね。ご機嫌に歩いてました。お見送りにひと鳴き。頭を撫でます。行ってきますね。
透明である。見えない力が押し除ける。怒りが眼光を研いでゆく。【ずんぐりした何か】 K君の話。深夜に目を覚ます。シルエットしかわからないが、何か大きなずんぐりとしたものが横たわっている。それはふるふると蠢いていて、こちらの様子を窺っている気がし
イティさん。お見送りにちょうどよかったらしいです。いい感じでおさまってます。背中を撫でます。手を振ります。行ってきますね。
鬼風である。遠くの光。耳鳴りばかりが喧しく。【窓の外】 K君の話。窓の外を誰か通った。こちらを見ながら通ったと思う。面倒くさがってカーテンを閉めなかったことを後にしようとしたことを後悔する。以上、本日の怪談である。うーむ。
イティさんはお膝の上でぺったりとするのが大好き。椅子に座るとすぐにやってきます。もしかしたら自分の椅子だという主張なのかも。チョビ子さんもやってきてうろうろします。
お見送り前にすりすりして待つイティさん。近くに行って頭を撫でます。文句鳴き。背中をさすると中へ戻っていきました。行ってきますね。
融解である。分からなくなっている。ぼんやりと柔らかい光。【億劫】 K君の話。風邪をひいた夜。だるい体の上を歩き回られる。姿は見えない。うざったいなあ、とそれでも動くのが億劫だった。そのうち気絶するように眠った。以上、本日の怪談である。うーむ。
畝騒である。とても温かく見える。これから向かうは寒い季節。【夜の子供】 K君の話。或る冬、リビングの炬燵でうたた寝をしていた。ふと寝苦しさを感じて目が覚める。電灯はついたまま、隣の部屋から子供が走り回る音がする。はしゃぐような嬌声まで聞こえて
イティさんはお膝の上でぺったりとするのが大好き。椅子に座るとすぐにやってきます。もしかしたら自分の椅子だという主張なのかも。チョビ子さんもやってきてうろうろします。
灰毛である。少し撫でる。様子を見て沢山撫でる。【古い家の軒先】 K君の話。夜道で古い家が立ち並ぶあたりを通ると、軒先に人の顔のようなものがぼんやりと見える。大体どれも力が抜けたように無表情である。以上、本日の怪談である。うーむ。
添い寝してくれるイティさん。落ち着いた感じでほかほかと鎮座してますね。頭をなでます。顎もすりすりしました。おやすみなさい。
砂鉄である。少し落ち着いて歩く。また、荷物を背負って歩く。【夏の終わりに】 K君の話。夏の終わりにちろちろと白く細かいものが部屋の隅で小さな蚊柱のように舞うことがある。暫くすると居なくなる。儚げに感じる。以上、本日の怪談である。うーむ。