朝の挨拶をするチョビ子さん。おはようございます。頭を撫でます。ほかほかとして、こちらを見つめてきます。さてご飯の支度を。
敗北である。誰もいない荒れ野を歩く。向こうの方は霞掛かってよく見えない。【お墓の金】 Sさんの話。墓地ににお金が落ちている事がある。ピカピカとした100円玉や500円玉を見る事が多い。でも、そういうお金の脇には、大概黒い小さな煙のようなものが漂って
イティさん。あけてーあけてーと起きた瞬間頼んできました。日差しもあって風も弱め、なかなか良い朝。頭を撫でます。小さなお口を開けて文句鳴き。もう一度撫でます。
耽溺である。あっぷあっぷしてる。力尽きて沈むまで。【悪夢】 Sさんの話。仕事先の近くに昭和な感じの喫茶店がある。雰囲気は良いと言えば良いのだが、重苦しい。ただ、それだけなのだけれど、其処に行った晩は、悪夢を見る。内容はよくわからない。苦しい煙
晴れてはいる、が強い風が気に入らないぽい。それでも閉める間際まで窓際に粘ってました。頭を撫でます。小さい文句鳴きも風が強くて聞こえませんね。
奇貨である。もう引き返せないとこまで来ている。間に合わないかもしれない。【朽ちた自販機】 Sさんの話。旧道と呼ばれる抜け道のような細い道路。寂れて朽ちかけた自販機がある。近くを通ると囁くように呼ぶ声がする。何だかくすぐったくなるような声で、そ
張り切って玄関を出入りするチョビ子さん。晴れた朝は陽気な猫さんです。今朝はいっぱい話をしにきました。頭を撫でます。
機密である。幾つもの黒い砲塔が向いている。気持ち悪くなるほどの数。【座敷席】 Sさんの話。ある食堂に入るといつも奥の座敷席が気になる。入ってそちらを見る一瞬だけ、お婆さんが座っているのが見える。直ぐに見えなくなる。いつも同じお婆さんである。以
曇りの日、雨の日は動かない方針の様子。でも、出がけに色々お話ししてくれました。朝方もやってきて胸の上でお話を。背中を撫でます。ふかふかしてますねー。
過密である。じわじわと痛みが攻めてくる。どこが痛いのかもわからない。ただ、痛い。【落とし物箱】 Sさんの話。小学生の時、クラスに落とし物箱というのがあって、誰のものかわからない、鉛筆だとか定規だとか入れられて、クラスの隅っこに置いてあった。時
炬燵で寛ぐチョビ子さん。ぬくぬくしててください。さっきまで隣に控えてましたが、炬燵の方が寛げるようです。良きこと。
過客である。じわじわと痛みが増す。血の匂いが強くなる。【追いかけられて】 Sさんの話。時々、思い出す。小さい頃、家の中でぼんやり燃える火の玉のようなものに追いかけられて泣きながら逃げた。1人の時にそういう目に遭った。両親の部屋に逃げ込むと入っ
足元のホカペに控えるイティさん。今夜は寒いのですが一緒に居てくれます。時々すりすりしに膝に上がってきます。ありがとうね。
水樹である。空を飛ぶ。草臥切った身体で。【半顔】 Sさんの話。日曜の午後。家の壁に黒い穴の開いたような影ができる。時々其処から半顔を覗かせる女性の顔を見る。以上、本日の怪談である。うーむ。
黒穴である。針で何度も闇を指す。怒りが漲っていく。【軋む音】 Sさんの話。深夜にとても気味の悪い音が家の中から聞こえる事がある。台風だとか大風でも無いのに。それは大きなものが軋むような音で、家の中から聞こえてくる。結構長く響くので、都度何かが
憎悪である。それ以外の言葉は無い。何故こんな事ばかり。【襖の向こう】 Sさんの話。昔、友達の家に遊びに行ってた時のこと。遊んでいると、唐突に襖の閉まった仏間の向こうから、チンチン、チンチンとお鈴が鳴っている音がする。悪ふざけするように。友達の
憎悪である。それ以外の言葉は無い。何故こんな事ばかり。【襖の向こう】 Sさんの話。昔、友達の家に遊びに行ってた時のこと。遊んでいると、唐突に襖の閉まった仏間の向こうから、チンチン、チンチンとお鈴が鳴っている音がする。悪ふざけするように。友達の
窓の外を見るチョビ子さん。鳥さん見てるぽい。近くに行って頭を撫でます。何か張り切ってるような顔。行ってきますね。
焦土である。棘のある大地。湧き出る熱気に苦労する。【花の間に】 Sさんの話。木造の古い家があって、塀の周りに花壇がある。色々な花が咲いているが、夜に見ると花と花の間に顔が見える。品の良いお婆さんのような顔がいくつか見える。以上、本日の怪談であ
暗転である。怒っているからこんなに消費してしまうのか。喘ぐように歩き回る。【薬品臭】 Sさんの話。疲れて帰ってきた夜、壁ら軋むような音が聞こえてきたら気を付ける。砂壁のような肌で皺だらけの沁みだらけの手が、触ってくるからだ。どこから来てるのか
霞視である。細い気を辿って。少しでも明るい場所へ。【お札か何か】 Sさんの話。夜中に玄関先に大勢が立ってる気配を時々感じる。入ろうか入るまいか迷っている、そんな感じ。お札か何か貼ろうかとちょっと考えている。以上、本日の怪談である。うーむ。
微量である。感じているのは僅かな部分。其処ばかりに意識が。【10分に一回程度】 Sさんの話。部屋で静かにしていると、10分に一回程度、誰かの息遣いを感じる夜がある。なるべく、なるべく無視している。以上、本日の怪談である。うーむ。
イティさんは、ちょっと隠れて日向ぼっこ。声を掛けてから背中を撫でます。そうしないと酷く吃驚する様子。行ってきますね。もう一度撫でます。
回顧である。膝を折って息を吐く。昨日のそのまたずっと昨日の。【星空と囁き】 Sさんの話。星空を仰いでいた時のこと。首を上に向けると、何となく小さな耳鳴りか空耳に感じていた事がそうでないとわかった。恨み言や惜しむ声、後悔と悲しみ。墓地のある山裾