火器である。
澄んだ空気と獣の匂い。
掻き回したように空気をざくざくと切っていく。
【かお】
T君の話。
真冬のある午後、駅の待合室で電車を待っていた。
真ん中には達磨ストーブがあって熱を発していた。
強烈な熱さを感じて心地よい。
当時は、そこで煙草を吸えた。
吸った人がストーブの方に煙を吐くとストーブの手前で煙が四散する。
その時それが人の大きな顔を形作っていた。
彫りの深い老人の顔。
皆、分かって知らんぷりしてるのか、気が付いていないのか、とても静かだったという。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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