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2024年05月07日12:45

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人格が変わった? (横浜のVafan邸訪問)

Vafan邸は何度もお伺いしていますが、今回はちょうど1年ぶり。

その違いに、驚くというか、感動さえ覚えました。

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Vafanさんは、そのHNの通りで Vienna Acoustics のFanです。ウィーン・アコースティックスといえば、音楽の都ウィーンで培われた音楽性。そのフィロソフィーは《音楽》を楽しむということで、先日お伺いしたにらさんのムジークとは好対照。

Vafanさんはボーカル派。特に昭和歌謡などJ-popの世界をこよなく愛するひと。それだけに、確かにVafanさんのサウンドにはそういうイメージがありました。穏やかで品位が高く、肌触りは滑らか、豊穣な厚みがあるサウンドで聴く女性ボーカルに癒やされます。

ところが今回は、それが一変。

空気感・空間感覚、あるいは上下左右への音の拡がりや奥行きなどが半端ないまでに拡がりました。輪郭線を強調することのない立体的な音像は明瞭さを増していて、そこから発する音の力感とか輻射されるエネルギー感が素晴らしい。

すっかり人が変わってしまったって言われませんか?と聞いたら、破顔苦笑されて、自分では何も変わっているつもりはありませんし、そのままのつもりなんですけどねぇと照れておられます。確かに、ボーカルの伸びやかな艶っぽさはそのまま。けれどもブルー・ミッチェルやアート・ペッパーのホーンが実に生々しい。ステレオ録音初期の、3点ステレオや左右泣き別れの音像なのですが、個々の音像が持つ立体感と精細極まりない音のリアルな質感はいままで聴いたこともない。リンダ・ロンシュタットのスカイラークの伸びやかな歌声とそのステージ空間の大きさには惚れ惚れしました。

ここまで来ると、モニタースピーカーとかハイエンドとか言うスピーカーのレッテルなんて貼ったところで、いったい何が違うのだろうと思えてしまいます。

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Vafanさんは、MFPCによるPCデジタル再生。今回は、その最新バージョンとPython Playerによるバイナリファイル再生のお披露目。そのこと自体は私も同じシステムなので既視感がありますが、もうひとつの目玉は、ラックなどへのウェルデルタの増強。特にパワーアンプのOCTAVEにあてがったバベルの効果。ご本人によるとこれはちょっと目からウロコだったようで、これで導入を決意されたのだとか。

PCは、私と同じMiniPC(N100)なのですが、実験としてこれに独自チューンアップを施したウェルデルタをかまして比較しました。これにもちょっと愕然としました。まだまだ曇りのようなものや、子音などに歪み感が残っていたことがわかってしまいます。私は、ことPCに関しては振動対策などは不用とうそぶいていましたので顔色無しです。

ちょっと気になったのは、ハイレゾ再生。

私が張り切って持ち込んだ、SACDと同音源のDSDからPCM(384KHz/32bit)に変換したファイルを再生してもらったのですが、これが今ひとつという印象だったこと。

VafanさんのDACは、ディスクリート変換の基板を使ったもので個人製作の特注品。フォーマットを切り換えるとノイズが出るのはご愛敬としても、今回、ハイレゾ音源は、トラックの頭でそうとうなノイズが出ます。それは、96Hzでもほぼ同じ。音質面でもハイレゾですとかえってノイズ感があります。

このDACは、HMDI端子を利用してI2S入力になっているそうです。それで中間にDDCが入っている。DAC基板そのものはDSD入力なので、DAC内部のDSP基板でPCMからDSDに変換しているらしい。こうした変換の連鎖のどこかで、ハイレゾになるとオーバー負荷になってしまっているのかもしれません。ほとんどをCDリッピング楽しんでおられていて、その限りでは上述のような素晴らしいサウンドなので気にならないということだと思います。

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オフ会の後は、同行のHarubaruさんともどもイタリアン・バールで懇親会。にぎやかな雰囲気のなかで、とにかくいろいろ詳しく「音にうるさい」Harubaruさんのお話しに傾聴しきり。PCオーディオの使いこなしや、音質対策など、いろいろと勉強になりました。楽しい会でした。
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