GW中にオーディオ仲間の友人と交流して、楽しみました。
楽しんだだけではなく、いろいろ勉強にもなりました。GW後は、その学習をいくつか実践に活かしました。
先ずは、SACD対決で学んだこと。それは、DSDからPCMに変換するソフトで音が違ってくるということ。
SACDをMFPC/PythonPlayerで迎え撃つには、DSDをPCMに変換する必要があります。PythonPlayerはWAVに変換する必要があるからです。ところが実際にやってみると、今ひとつ冴えない。これではSACDとせいぜい同等か、ひょっとすると負けと判定されるかもしれない。こんなはずではないと焦りました。
やはり、DSD(DSD64)をPCMのハイレゾ(384KHz/32bit)に変換するのは容易ではないということのようです。
最初は、いつも使っているdBpowerampで変換したのです。でもこれが良くなかったのです。まずもってレベルが下がってしまいます。たぶん高域の割り当てやDRを確保するためにレベルを下げて(-6dB?)しまうのでしょう。鮮度も落ちてしまいました。解像度が高くともこれでは音楽の活気が台無し。
そこで、DSDファイルの編集に使っているKORGのAudioGateを使ってみました。これは格段に良くなりました。レベルを下げることもありません。
さらに、TEACの無償ダウンロードソフトHi-Res Editorを使ってみました。AudioGateより軽いソフトで音質がわずかですが良いような気がします。最終的にはこれを使用しました。
dBpoweramp ≪ AudioGate ≦ Hi-Res Editor
コーデックの変換はかなり大きな演算のようです。特にハイレゾになればなるほど大きな負担。今回も、SACD相当のDSD2.8MHzだからPCM176.4か192にとどめればその差はこれほどは大きくなかったかもしれません。
こういった変換はなかなかばかにはできません。
以前、アップサンプリングで音が良くなるかどうかの実験をしましたが、CDリッピング(44.1KHz/16bit)の元データを、48系列の96や192にするととんでもなく劣化しました。44系列と48系列はそのままにして2の乗数倍にするのが正解なのです。
プレーヤーソフトで一時期大きく話題となったソフトは、実はWAVしか再生できず、FLACは既存の変換モジュールを組み込んでいました。このソフトで、WAVの方が音が良い、違いがわかるオレってスゲーみたいな話しが喧伝されましたが、何のことはないこの変換モジュールがちゃちだっただけのことでした。
このようにオンラインで変換したりすることはけっこうあります。アップサンプリングや伝送上のDDCなども含めれば数限りなく存在する。バッチ変換でも差が生ずるくらいですからオンラインではなおのこと。そのものの質や、あるいは、CPUの負荷、OSのリソースマネージメントなどによっていろいろと相性も生ずるようです。
Hi-Res Editorは、ファイル単位での変換になってしまうので使い勝手は悪いのですが、今のところはDSDファイルをPythonPlayerで楽しもうとする限りは、これでいくしかありません。
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