緋骸である。
腸を抜かれた。
乾いた躰を揺すって帆走る。
【父の箪笥】
Tさんの話。
1人でに開戸が開く、そんな衣装箪笥が家にあった。
父が使っていて背広を中に吊るしていた。
隙間があるものが苦手なので、というより多分その箪笥がきっかけで苦手になったのだ、と思う。
或る時、少し隙間が開いていた開戸の奥に、小さい皺くちゃな顔がこちらを見ているのに気がついた。
目があったのだと思う。
なにぶん幼い頃なのでそんな言葉は知らなかったが、呪いにかけられたような気持ちがした。
父の箪笥のある部屋は長らく足を踏み入れなくなった。
記憶で、その時の漢字を覚えているせいか、今でも時々灯りをつけたまま眠る。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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