邪神である。
見張る目のような灯りばかり。
風景の全てが空々しい。
【じゅみょう】
S君の話。
小学校の頃のこと。
一年生が二年生だったと思う。
同級生の女の子が1人転校していった。
みんなに最後の挨拶をしたその日、休み時間か何処かで、そんなに親しくもないのに自分のところにやってきた。
そして何か手渡した。
手紙のようなもの、だったと記憶する。
が、手紙かどうかよくわからない。
色気のない茶封筒に封もせず入っていた何かだった。
読んだ記憶もないし、うちに持ち帰ったかどうかも定かではない。
が、その晩、ひどい夢を見た。
その晩だけではなく、それなら頻繁に見る夢で、誰かに追いかけられてひたすら暗い森の中を逃げ回る夢だ。
背中に明確な殺意をひりひりと感じる。
起きるとくたくたになる。
最近は、その夢を見た後、自分の寿命はそんなに長くないのではないかと考えることがあるという。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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