古夢である。
昔あった世界。
今日もそこに向かう。
【ひまわり】
Sさんの話。
子供の頃の事。
大雨の次の日。
学校の校庭はまだぬかるんでいたが、校庭の真ん中に一際大きな花を咲かせたひまわりの鉢植えがぽつんと一つ置いてあった。
鉢の様子から見ると、三年生が育てているひまわりのようなので先生が見に行った。
後から先生に聞いた話。
校庭の真ん中の鉢に行くまで、足しあとは特に見当たらなかった。
逆にまだまだ柔らかい地面に繊細の足はずぶずぶと沈んだ。
だから雨の前にそこに置かれたのだろうと考えたが、風の強い晩だったので、倒れるか折れるかしそうなものだがそういうこともないのが不思議だった。
鉢に名前が書いてあり、やはり三年生の子のものだった。
鉢を持ち上げると、とても大きな手形のような手の跡が地面にめり込むようについていた。
悪戯を疑って、何人も生徒を質したが、よく分からなかったという。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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