荒天である。
これで全ては変わってしまう。
風は冷たく撫でて去る。
【声】
Hさんの話。
仕事の関係で、短い間だが違う街で一人で暮らした事があった。
その部屋でおかしな事は一度だけ、だった。
ある日曜日の夜に停電になったという。
真っ暗であった。
窓の外も暗いのでブレーカーが落ちたわけではないようだと思い、暫く動かずに待った。
すると、部屋の中からぽつぽつと声がいくつも聞こえ始めた。
日本語ではない。
アジアの外国語であった。
静かに怒っているように訥々と、でも止むことなく。
今度は怖くて動けなくなった。
すると、ぱっと電灯が灯り、声が一斉に無くなった。
そのような事は一度だけだったが、その晩は灯りをつけて寝た。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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