凶血である。
針のような風のかけらが突き刺さる。
涙が血のように沁み出す。
【踏んではいけない石】
Hさんの話。
小学校の校庭の隅に『踏んではいけない石』というのがあった。
以前にどこかのクラスが飼っていた動物を埋めたところだとも、そこで死んだ生徒がいたからだとか噂があったが、それは校庭の本当に隅の花壇の脇にある石だった。
腰を下ろして座れるほどの大きさだったと思う。
その近くに行くと吐き気がしてくるので近寄らなかった。
夕方近くに行くとその辺りの空気が揺らめいているように見えて気味が悪かった。
意地悪で誰かの体操着や靴を置いたりすると、その子は猛烈に泣き始める、そんな石だったと思う。
何でか、ある日唐突に無くなった。
いつ誰が運んだのかわからないが前日の夕方には見かけたと思う。
すると、その辺りの気味の悪さが一掃された。
不思議だなあ、と今でも思っている。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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