渓谷である。
ぼやけた人々の群れ。
急いで動きたい衝動に。
【集会所】
Hさんの話。
集会所、と呼ばれる場所に連れて来られたのは、小学校3年生の時である。
何かの催し物があるとかで母に連れて来られた。
あまり楽しかった記憶がない。
確かに子供も多く、友達もいるにはいたがそれよりも気になることがあった。
集会所は古びた木造で、大勢が集えるようにそれなりに広かった。
が、その部屋の四隅に何かよくわからないものが立っていた。
赤茶けた、ボロ布を巻いたような。
大人だと思うが、そこにいる大人より、さらに一回り大きい。
その近くには行かないように過ごし、帰路についた。
その後見たことはないが、あれは一体なんだったのだろうか。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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