春水である。
鼓動のような音がまた聞こえる。
追いかけて来る足音のようにも。
【棒杭】
Hさんの話。
友人宅に泊まった時のこと。
大きな家だったのもあって、広めの部屋に二人分の布団を敷いてもらった。
深夜に目が覚めると、少し離れて敷かれた友人の布団を、何者かが囲んでいる。
輪郭がはっきりしない、白っぽい棒杭のように見える。
覗き込むように、見下ろすようにそれらは居た。
友人も特にうなされているでもなく、すやすやと寝ている様子。
自分も静かにそっと目を閉じてそのまま眠った。
朝起きたが、特にいつもと変わりはなかった。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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