白亜である。
怪しい岩の城。
そんな谷底をどんどん下に向かって進んでいる。
【ひかってた】
S君の話。
いきなり雨が降ってきたので雨宿りした。
まだ午後になったばかりの頃。
止まないなら走って駅まで行こうか、と考えていた。
ふと、雨の間を縫うようにピカピカに光ったピンポン球のようなものが目の前を通った。
はっきりと目で追いかけられないまま、ぐねぐねと進路を変えて、人の間を縫って建物の影に消えていった。
あれ何?
一瞬それが見えた人とそうでない人がいた。
見えた人は驚いた顔をしているが、何を見たと説明に困っている風だった。
暫くそこにいたが、もう2度とそんなものは見なかったので、雨の中を走って駅まで行ったそうである。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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