放蕩である。
隠棲の書物を手に入れる。
彼方を思う、境目に立つことを。
【春の終わりの夢】
Sさんの話。
子供の頃、続けて同じ夢を見た。
初夏の山沿いの日陰の道を気持ちよく歩いていた。
木々の枝葉が生い茂り、トンネルの様になって涼しく気持ちが良い。
下り坂になっていて、向こうにある曲がり角を曲がると、木が無くなり陽があたるようにみえた。
その際の道の真ん中に女の人が立っていた。
何故だか無性にその人が怖い。
でも、足を止める事ができない。
どんどん近寄っていくと女の人の顔を見え始める。
口元が妙に赤い、それは濡れている様に赤かった。
何時もその辺で目が覚めた。
大体1年おきに、春の終わりくらいにその夢を何日が続けて見たのだった。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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