紙片である。
嘘のような空は深いのか浅いのか。
いつもここでは時間が飛んだように感じる。
【浮遊】
Uさんの話。
昔の記憶。
小さな頃、割子近所の空き家に入り込んでは遊んでいた。
そこまで古くなく、窓もあって明るかった。
ある日の事。
また、空き家のある部屋に行った。
そこは椅子があって座って休めるからだ。
部屋は汚れていないが、埃が凄かった。
いつもあまり気が付かなかったが、少し濛々としている。
午後も深まった窓からの光がキラキラ反射して、ゆっくりと動いている。
それが、段々集まって濃くなり、人のような形になった。
自分より小さな、子供くらいの大きさ。
胸や腕の感じがリアルだった。
自然に体が動き、逃げ出すように家を後にした。
怖くてそれからは行って居ない。
近寄らないし見ることもあまりしなかった。
窓からその子供が見ているような気がしたから。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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