風神である。
門を出てまたくぐる。
空気すら昔と変わらず。
【柿の葉】
Hさんの話。
5月とか6月とかそのくらいだったと記憶する。
昔、古民家に住む友人宅に泊まった時のこと。
夜に庭先のトイレに行った。
すると、庭先にある大きな柿の木の上の方に見た事のない青白い顔をした男が居た。
柿の木に絡むように体をすり寄せている。
不思議と、怖いとか思わなかった。
ただ、ぼうっとその男を見て、便所に行き、用を済ませてまた家に入った。
それだけである。
あとから思う。
どうして、暗いのにあの男の顔色と鮮明な柿の木の若葉が見えたのか、柿の木の若葉に至っては、薄緑で艶々とした感じまで覚えている。
大昔に迷い込んだような不思議な感じがすると云う。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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