弛緩である。
解いて揺蕩う。
細かく消えていき、全ては忘却の彼方に。
【石ころ】
Sさんの話。
ある日曜に、街中へ買い物に行った時のこと。
繁華街で迷子になった。
まあ、時間はあるしと焦らないでいたが、どんどん知らない場所に引き込まれている様に。
しかも、暗い雰囲気の場所になっている。
少し焦り始めた頃、手に何やら握っている事に気が付いた。
直ぐに手を開いてみると、それは石ころだった。
少し青黒くて、妙に滑滑としている。
そして、角張ったところのない楕円に近い形。
いつの間にこんなものを?
全く身に覚えがない。
ひどく禍々しいものの様に感じて、道の隅に捨てた。
すると、今までに比べて少し街が明るく見えて、少しほっとした。
油断も隙もないな、と思った。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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