砂牢である。
枝垂れ柳のように暗い腕たちを伸ばす。
手掴みで吸い取られている。
【誑かされて】
K君の話。
山道を歩いていて、ふと気持ち悪さを感じた。
すると、昼間なのに赤松の林の中が、暗く暗くなっていく。
ほぼ真っ暗になると奥の方に赤く光る何かが見えた。
禍々しさを感じて後退る。
引き返そうと振り返り、手を前に伸ばして木に当たらないようにして後ろに向かう。
何処までも暗い。
ふと気がつくと目を瞑って歩いていたことに気がついた。
それでも焦ったように急いで歩く。
頭の隅で何かに誑かされた、という気がしていた。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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