黒羊である。
それでもまだ、目を見開いて前を向く。
足踏みはまだ続く。
【夏の訪問者】
K君の話。
ある夏、日曜日に家で1人だった。
今日は、と縁側の方で声がしたので行ってみる。
年配の女の人がいた、と思う。
濃く日陰になっている様にその人の顔はわからなかった。
ぐにゃんと空間が曲がった様に感じ立っていられない。
こちらを見ている、とわかるが顔は見えない。
よく見ると袖がぼろぼろで手も枯れ木の様だった。
ふっと一瞬気を失ったようになって、気がつくと誰も居なかった。
ある夏の思い出である。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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