鈍痛である。
後から少しずつ響く。
亀裂もいよいよ避け難く。
【腹痛】
K君の話。
深夜、ちょうど峠の最後のカーヴを曲がったところで腹痛が酷くなった。
便意を伴ったものではなく、ただ痛い。
思わず車を道の脇に停め、しばし痛みと戦った。
丁度、峠を登り始めた時に始まった痛みだった。
痛みに耐えながらぼんやりと向こうの夜の海を見る。
火が、松明の穂先のような火が、浜の近くの海の上にいくつも浮いていた。
なんだろうか、あれは。
わからずただ見ていた。
火はやがて一つ、また一つときえていき、最後の火が消えると、すっと腹痛も治った。
何かにあてられたのか、と感じながら家路を急いだ。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
ログインしてコメントを確認・投稿する