狭窄である。
撃ち抜かれ、方々砕かれ。
止めはありがたいことにまだである。
【同じ人】
Hさんの話。
真っ白い顔をした、綺麗な女の人である。
今まで3回見た。
同じ人、そして同じ顔だが、見た時期も場所も全然異なる。
一つ目は、小さい頃に行った温泉旅行の旅館で。
深夜に目覚めるとその人がいるのを見つけた。
部屋の隅、灯りは暗いのに絵のように浮き出て妙にはっきり見えた。
薄い色のワンピースを着てこちらを見ていた。
2回目は中学生で、受験の前日だった。
帰宅途中、冬日が落ちかけた時間帯で、通りかかった納屋の奥に立ってこちらを見ていた。
目に留まり、行きかけたところを戻るともう居なかった。
3回目は、つい先日で、雨の日だった。
午後、まだ夕方というには早い時間で激しく雨が降っていた。
農道脇の貯水池の脇に立ち、こちらを見ているのを見つけた。
近寄るようなことは考えなかったが、逡巡しているうちにいつの間にかいなくなっていた。
そういえば濡れていないように見えた。
また見るのかな、と思ったが、最後に見た時、少し笑っているように見えたのが、妙に気になる。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
ログインしてコメントを確認・投稿する