三人である。
こちらに魔をふりかける。
逃れて街へ奥へ。
【迂闊】
Hさんの話。
ある大きな病院に通院した時のこと。
廊下の外の長椅子で呼ばれるのを待っていた。
すると、向かいに人がいることに気がついた。
いつからいるのだろう?座った時は気が付かなかった。
力無い視線で、緩く微笑むようにこちらを見ている。
何だか眠そうな目をしている人だなあ、と思った。
何で見られているのかもわからなかったが話す気も無かったので伏せ目にして視線を外した。
すると何だか違和感を感じた。
眠そうな顔、というよりまるで生気が無い顔だった。
まさか、と思って顔を上げると誰もいなかったという。
怖いというよりある迂闊に騙された、という感覚だけが残ったそうである。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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