白魔である。
鮮やかなものは覆い隠される。
ぼんやりと前を向くのみ。
【おばさん】
Hさんの話。
子供の頃に知った。
と言っても小学生の高学年くらいで、結構大きくなってから、のことだ。
うちに訪ねてくる友人は時々、知らない誰かに出迎えられているらしい。
それは、おばさんでにこやかに応対される。
訪ねて来た旨を告げると、ちょっと待っててね、と引っ込む。
いくら待っても誰も来ないので、もう一度呼び鈴を押すと大概母が出る。
さっきのおばさんと違って不機嫌な時はそのまま応対する人なので、時々みんな面食らう。
そのおばさんの容貌を聞くが全く思い当たることがないという。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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