浮遊である。
時間はどんどん失われていく。
ものすごい勢いで角砂糖が崩れていくように。
【見てはいけない】
Hさんの話。
小学生の頃のこと。
割と山間部に住んでいた。
友達に借りたものを返すため、深夜にとある山際の神社の脇を通った。
街灯もなく真っ暗だが、そこは慣れている、と思っていた。
ふと、明るくなった。
妙に赤っぽい光が神社の後ろの方から放たれている。
美しい、が凶々しい気がした。
慌てて通り抜けたが、見てはいけないものを見た気がしたと言う。
以来、自分の体にその光を浴びただけ凶々しいものが染み込んだような、そんな感覚が続いているという。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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