黒衣である。
誰を迎えにいくのか。
訪れを待っていない誰かの門へと。
【影】
Tさんの話。
昔、弟から相談を受けた。
深夜に誰かが枕元に立つのだ、と。
暗い部屋の中で、更に黒いシルエット。
だから、よく見えず顔などはわからないが男だと思う、と。
現れると、体が動かなくなる。
そして、よくわからないまま、気がつくとその影は消えており、自分が知らない間に泣いていることに気がつく。
とても、とても悲しい気持ちなのだという。
怖いというより、兎に角そんな気持ちになるのが辛かった。
自分に解決策などあるわけではないが、御守りを色々買ったり、一緒に方々の神社に行ってお参りなどをした。
それが功を奏したのかは不明だが、気が付けば部屋に影は出なくなっていたそうである。
以上、本日の怪談である。
うーむ。
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