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2021年07月19日02:02

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横綱の「品格」と大統領選の「紳士協定」

意図的に相手に合わせない立ち合い、目くらましの張り手に続く、顔への肘打ち。ーーなりふりかまわない勝ち方で45回目の優勝をもぎ取った白鵬。この名古屋場所結びの一番に限らず、白鵬を嫌い批判する理由は山ほど挙げられているが、僕も好きではない。これらを含め、一言でいえば「品格がない」。横綱審議会など多くの相撲愛好家が指摘してきたことだ。ただ、張り手一つとっても、江戸時代の雷電の張り手は威力がありすぎて死者が出たため、彼に限って禁じ手になったそうだが、今は曲げ掴みのような「反則」ではない。

「横綱は堂々と相手を受けて立ち、それでも勝つ」というような、双葉山を角聖と仰ぐような「横綱の品格」は、一つの「理想像、美意識」にすぎなかった。そのことを最多勝を誇る横綱の白鵬自身が実証している。勝つためなら何でもやる。ーーその点で連想したのが、トランプ前米大統領と去年の大統領選挙だった。

全米の開票結果の大勢が判明すると、その時点で獲得選挙人の少ない方が「敗北宣言」を表明するのがそれまでの慣例だったが、トランプはいつまで経っても敗北を認めず、選挙に不正があったと主張し続けた。この過程の報道で、「敗北宣言には法規制はなく『紳士協定』にすぎない」と知った。そのほか、アメリカの選挙制度は州ごとに違ってあいまいな点も多いらしい。

大相撲の横綱は日本で重要な地位だし、アメリカ大統領は現在の最強国で最大の権力を握るポスト。それらの地位には意外に厳密でないところがある。
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