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2019年02月12日05:24

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cinema「サスペリア」(ルカ・グァダニーノ)

イタリア映画「サスペリア」(ルカ・グァダニーノ)を見た。1977年制作のイタリア映画「サスペリア」(ダリオ・アルジェント)のリメイクで、まったく新しい視角とセンスで描かれる。ルカ・グァダニーノがダリオ・アルジェント監督の『サスペリア』のポスターを初めて見たのは10歳の時、サマーキャンプで訪れた北イタリアの映画館だった。「何のポスターかは分からなかった。でもビジュアルがあまりにも強烈で、頭の中でイメージがどんどん膨らんでいった。毎朝、映画館の前を通るときだけは歩をゆるめ、ポスターをみつめ、じっと見入った。それが『サスペリア』との出会いだった。この出会いによって、映画監督として、そして人間としての私のアイデンティティの一部が育まれた。」と監督は言う。その時、彼はまだ映画を見ていなかった。見たのは彼が13歳の時だった。リメイクされた「サスペリア」は東西ドイツの分断状況下のベルリンのある舞踏団を舞台にし、ナチ時代の記憶、ホロコーストの記憶、東西分断、芸術と権力等が暗喩として、鮮烈な画像で展開される。残酷な場面も出てくるが、映像としては美しい。もう一度見直したい映画だ。
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