昨日の午後、東京都慰霊堂・復興記念館に行った。関東大震災の犠牲者たちを悼んで建てられたのが1930年と翌31年。きっかけは朝読んだ東京新聞の記事。軒先などに怪獣のような、妖怪のような、空想の鳥や獣の石像があると知って見たくなった。
ただ持っているスマホにはズーム機能がなく、遠く小さく見えても、記事のようにアップでは撮れなかった。
昔から鬼瓦の類があることは承知していたが、近代建築で、しかもこれほど多いのは珍しいだろう。これは、設計した近代宗教建築の第一人者とされた伊東忠太(築地本願寺や湯島聖堂も設計)の個人的趣味(?)によるところが大きいらしい。世界各地の建築を見て回った伊東は、法隆寺が世界最古の木造建築であることを発見した人でもある。
記事を読みながら、僕のような興味から何人も来ているかもしれないと思ったが、軒や庇や尖塔ばかり見ている人は一人もいなかった。公園の中にあるので、晴れた空の下で目立ったのは、赤ん坊から小学生までの子どもと若い母親たちだった。
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