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2019年05月31日04:40

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book『ドキュメント昭和天皇3 崩壊』(田中伸尚)

田中伸尚著『ドキュメント昭和天皇3 崩壊』(緑風出版)を読んだ。このシリーズの4冊目だ。緒戦の勝利に酔う1942年の正月から始まり、つかの間の勝利も海軍のミッドウェー海戦の大敗で暗転し、崩壊まで坂道を転がるように突き進む。この巻はその詳細な展開が書かれている。本の冒頭の「悔恨」の項で登場する朝鮮植民地時代の教師体験をふり返る池田政枝さんはまだお元気な折に大阪の集会でよくお会いし、お話しをしたことがあり、なつかしく思い出した。これまで先の大戦についての本は色々読んできたが、この巻を読んでいて、ガダルカナル戦の本はまだまとまって読んでいなかったことに気がついた。特に吉田嘉七著『定本ガダルカナル詩集』は読んで見なければいけないなと思った。またこれまで何冊か読んだインパール戦と大陸打通作戦(後者に私の父が動員されていた。)について、日本のアジア、中国に対する加害をあらためて考えさせられた。次は第4巻『敗戦(上)』である。買い置いていた尾川正二著『野哭 ニューギニア戦記』(創元新書)も取り出した。
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